12/13/2019
FantomRefined datファイル解説
Fantomの出力形式のうち,Writer.TextWriterで出力されるdatファイルはASCII形式で記録されています.ファイルサイズは大きくなりますが,Pythonなどで様々な加工が容易に可能です.
- time: 計算結果の時間を表しています.
- dz: 計算セル鉛直方向の厚さを,下(底)から上(水面)方向に列記しています.
- limit_depth: 冠水・干出の限界水深を表しています.この水深よりも浅いときは陸地(dry)になります.
- items: fantomの出力データは鉛直セルコラム構造が基本となっています.itemsはこのcolumnの基本項目を示しています.
- number : 全コラムに付けた通し番号です(構造格子ではないので,番号順に注意が必要です.).
- k_offset: 現在使っておりませんので,無視して問題ありません.
- center_x, center_y: コラム中心のx, y座標です(この情報を利用して場所を特定することが多いです).
- delta_x, delta_y: コラム(セルと同じ)の水平方向サイズです.
- btm_k: 水底が存在する鉛直インデックスです(最下層セルが0になります).
- sfc_k: 水面が存在する鉛直インデックスです(最上層セルはdzの数-1になります).
- btm_z: コラム内の水底の鉛直座標です.
- sfc_z: コラム内水面の鉛直座標です.
- container_i, container_j: コラムが属しているコンテナのデカルト座標インデックスです.
- local_i, local_j: コンテナ内におけるコラムのデカルト座標インデックスです.
- dry_wet: コラムの冠水・干出を示します(dry, wetのどちらか).
- columnで始まる行は,各コラムのitemsで示した情報を記載しています.この行はコラムの数だけあります.
- 数字から始まる行は,数字に対応する通し番号のコラムのデータを示しています.数字の後に続く名前が変数名で,その後の数値の列は,最下層のセルから最上層のセルまでのデータです(水底より下,水面より上のセルも含みます).
最後に,コラム中心の水平座標から対象コラムを選び出し,そのコラム(一点)における水面の時間変動をプロットするPythonスクリプトの例を示します.