カールスルーエで晩酌を:ヨーロッパ研究滞在記(その2)

ひとつ前のページにもどる


大変お待たせいたしました(誰も待ってない). やっとこさ「その2」公開です. いよいよ晩酌タイムです(誰が得するんだろう, この予告)


ドイツビールを飲みに行こう

karlsruhe karlsruhe

日本に対しマイナス7時間の時差(サマータイム)があるドイツでは, 日本からのメイル処理が大体お昼には終わってしまいます. なので雑務は午前中にパパっと片づけて, お昼からはまったり数学タイムです. 天国です. 天&国です.(日本だと午後も切れ目なく用務が入るので, ほとんど数学に集中できないのです. 物理的に離れているというのも良い点かもしれません)

しかもこの時期のドイツは, 日が昇るのが猛烈に早く(朝の5時にはもう明るい), 日が落ちるのが猛烈に遅い(夜の10時過ぎくらいまで明るい)ので, 必然的に早起きの生活になります. 暗くなったら体も寝るモードに切り替わり, ぐっすり眠れます. 健康的!

というわけで, ドイツでは日が差している時間に晩酌タイム開始という 圧倒的背徳感 と, 現地のドイツ人にならって屋外でビールを飲むという 圧倒的開放感 のコンボを味わうことができます. これは一度体験してしまうともう病みつきです. そういうわけで, 折角カールスルーエに来たからには, 現地の地ビールを飲むしかありません. ではいってみましょう.

・・・

Vogelbräu Karlsruhe お店のページ

karlsruhe karlsruhe

建物などは比較的新しい感じで, 朝の10時から開いてました. 常連さんが集うカウンターに座って, お店の雰囲気を十二分に感じながら飲むのがオススメです. この時期から出始めていたヘーフェヴァイツェンが美味しすぎました. ドイツすごいわ.

karlsruhe karlsruhe

黒板に手書きで書かれた案内がいい味を出してます. ところで "Sommer pur" って, 直訳すると "Summer pure" なんですが, 純粋な夏のビール? って感じなんでしょうか. ご存知の方がいらっしゃいましたら教えてください. 学部1年のときにドイツ語勉強したはずだが・・・

あとビールの情報(数値)のところですが, Alc. というのはアルコール度数, Stw. というのはあまり見慣れないかもしれませんが, 麦汁濃度(Stammwürze)だと思われます.

おつまみは, 健康第一主義を貫く僕らしくサラダにしました(誰も信じてくれなさそうな文章).

ところで, このビールジョッキの最後に "seit 1985" とありました. 実は僕が生まれたのも1985年で, 妙な親近感(と運命)を感じてしまい, 人生初のビアジョッキを購入してしまいました. 0.3リットルと0.5リットルの2種類があったのですが, かさばりそうなので0.3リットルの方にしました. 確か3ユーロちょっとくらいだったと思います. 安い!

あと隣に座っていた常連さん(見事なビール腹のおじいさん)が優しくしてくれて, ビールカレンダーと大量のコースターをくれました. 旅の良い思い出です, ありがとう!

・・・

Privatbrauerei Hoepfner お店のページ

karlsruhe karlsruhe

カールスルーエには主に6つの代表的なブルワリーがあるらしいのですが, その中でも(たぶん)最大規模のブルワリー, それがここです. 何といってもビールの種類が充実していて, 選ぶのもなかなか楽しいです. 近隣のスーパーに行けば, ボトルビールも購入することができます. 醸造所そのものは古城のような立派な造りで, そばには「ヘープナー通り」というお店の集う細道もありました. ビールを飲みたい場合は, 醸造所すぐそばのホテルの1階にあるレストランに行きましょう. Google で検索すると朝の8時からやってると書いてありますが, それは醸造所そのものの稼働時間と思われます. レストランは11時からオープンです.

karlsruhe karlsruhe

店内も落ち着いた雰囲気ですが, カジュアルスタイルで過ごせます. 店員さんも気さくでよかったです. この日のおつまみは定番のカリーヴルストにしました. 写真だと伝わらないかもしれませんが, このソーセージ ド級のデカさ です. ソーセージというより「棒状の肉塊」です. そして追い打ちをかける イモの大群 が僕の HP を確実に減らしにかかってきます. どちらも超美味しいんですが, 少し残してしまいました・・・

karlsruhe karlsruhe

個人的にはポーター(黒いビール)がかなり好みでした. 時間や食事に合わせてビールを変える楽しみがあってよいですね.

・・・

スーパーで仕入れたものたち

karlsruhe karlsruhe

地ビールを存分に楽しむには, もちろん現地の醸造所やパブに立ち寄って飲むのがベストではありますが, 宿に戻って一人静かにゆっくり嗜むのもオツなものです. ラベルも色々デザインが凝っているので, 飲み比べするのがとても楽しいですよね. ウェブサイトの口コミなども参考になりますが, やっぱり自分好みのビールを地道に探す楽しみを味わいたいものです.

・・・

番外編:マクドナルド?

karlsruhe karlsruhe

マックでビール!?!? ・・・ いえいえ, もちろんドイツとはいえマックにビールは置いていません. なのですが, 日本のマックには見慣れないメニューがあります. それが "Überfrieger" というやつです. これはいわゆるチキンウィング(手羽先のから揚げ)なんですが, これがまあ ビールに大マッチング なんですよね・・・. ビールを飲まずしてこれを食べるのはもはや拷問に近い苦行ではないかと思います(※個人の感想です).


シュツットガルトに行ってみた

karlsruhe karlsruhe

滞在中にホスト役の方のスケジュールが埋まっている日があり, ほぼ半日自由時間が出来てしまいました(といっても事前に分かっていたのですが). とはいえ, 出張直前はかなりイベントが立て込んでいて, お出かけのスケジュールは全く考えていませんでした. そこで思い立って調べた結果, 電車で1時間くらいのところにあるシュツットガルトという街に行ってみることにしました.

なぜシュツットガルトなのか・・・? という疑問が残りますが, これはビールを目当てに行ったのではありません. 昔, 僕が中学生か高校生のときに, とあるアクションゲーム(PlayStation です. それも「1」です. PS2 の前です)のゴール地点がここだったはず・・・という 安直過ぎる動機 巡り合わせもあったのですが, ちょっと行ってみたいなぁと思っていた場所がたまたまシュツットガルトにあったという理由です. 正直に言うと, 本当はケルンに行きたかったのですが, 片道2時間強かかる上にフランクフルト空港経由ということで, 何となく無駄足だなぁという気がして断念しました. またの機会にぜひ行ってみたいところです. ちなみにケルン地方で有名なビールとして, この地の名を冠した「ケルシュ」というタイプのビールがあるのですが, これは思いがけず後に頂くことができました. それは次の「Plum 邸訪問」の記事でご紹介したいと思います.

karlsruhe karlsruhe

シュツットガルト, 正確にはそこから2駅戻った Neckarpark 駅に到着です. ここにはあの泣く子も黙るドイツ製高級車・メルセデスベンツの博物館があります. テンションが上がり過ぎて 自撮りをしてしまう 始末です. でもいいんです. ちなみにドイツ(や, 後で出てくるオランダ)ではベンツ自体はそれほど高級車というわけでもないそうで, 路線バスですら大体ベンツです. でも日本人なら「ベンツだー!」と興奮しますよね.

あ, 一つ言い忘れてました. 僕 運転免許持ってなかったです. でもいいんです. クルマが好きなんです.

karlsruhe karlsruhe

入場料10ユーロを払って入ります. この博物館はかなり面白い構造になっていて, まず映画「マイノリティ・リポート」に登場するような近未来の形をしたエレベーターで最上階に行きます. そこからゆっくりとらせん状に下りながら展示を見ていくわけです. しかし重厚感・高級感にあふれるフォルムですね, かっこいい.

karlsruhe

お土産コーナーも充実していました. 一番面白かったのは写真のやつですが, これは何だか分かりますか・・・?

karlsruhe

はい, 何とこれ, パソコンのマウスなんですね. "Click car mouse" と書いてあります. ボンネットの部分がクリックボタンになっているわけです. 面白い!

ちなみに僕が買ったのはマウスではなく, ベンツの車のカギを模した USB メモリです. 見た目は全く車のキーと変わらない作りになっていました. 車を持ってないどころか運転免許も持ってない僕がベンツの車のキーを所有しているという シュール極まりない 状態になってしまいました.


次回予告

というわけで, 次回はついに「Plum 邸訪問編」です!・・・これまた気長にお待ち頂ければ幸いです (^^;





Last updated: 2017-07-14