Julia のインストールと注意点

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プログラミング言語 Julia を導入する際の tips. 数学セミナー 2020年10月号に書いた記事の補助ページ.


Mac / Linux 環境での Julia の導入

Windows 環境の場合は Julia のページ からダウンロード&インストールで OK. ところが Mac / Linux 環境では, インストール後にアプリケーションを立ち上げても動かないことがある. そのときの対処法.

1. Homebrew をインストール. 単に以下をターミナル環境でコピペ.

$ /bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install.sh)"

2. Julia のインストール

$ brew cask install julia

注意点として, Homebrew は sudo 権限で実行しないこと. おそらく以下のようなエラーが出て停止する(はず).

Running Homebrew as root is extremely dangerous and no longer supported. As Homebrew does not drop privileges on installation you would be giving all build scripts full access to your system.

すでに Julia がインストールされている環境でアップデートを行いたい場合は

$ brew cask reinstall julia

とすればよい. 終わったら最後に

$ julia

で, 問題なければ Julia が起動する.


パッケージ・モジュールの導入

Julia 1.0 以降は手順が変わっているので注意. まず ](閉じカギ括弧)を押す. すると

julia>

となっている待機画面が

(@v1.5) pkg>

に変わる(v1.5 は Julia のバージョンで, もちろん変動する). この状態で続けて

(@v1.5) pkg> add XXXXX

と入力して実行する. ここで XXXXX はパッケージ・モジュール名で, 例えば NemoCas の場合は

(@v1.5) pkg> add Nemo

とすればよい. インストール・ビルドが正常に終了したら Backspace キーを押して

julia>

の状態に戻り, 続けて

julia> using XXXXX

を実行(XXXXX は先と同じ). 初回のみプリコンパイルが行われ, 正常に立ち上がる.


参考リンク

記事内でも紹介したが, 例えば以下のリンクが参考になる(随時更新予定)

Julia 高速チュートリアル(bicycle1885氏)

科学技術計算用言語 Julia の紹介(降籏大介氏@阪大)

黒木玄氏@東北大のウェブサイト にある MSFD28 の講演資料



Last updated: 2020-08-04