未来社会2020

2020年、東京オリンピック・パラリンピックが開催される東京。その東京都の唯一の大学、首都大学東京では、東京2020オリンピック・パラリンピックにむけて、東京都と自治体の連携のもと、研究教育機関としての大学ならでは視点で、東京都への提案及び連携推進を図るための研究プロジェクト、「2020未来社会研究プロジェクト」を推進しています。

その「2020未来社会研究プロジェクト」の一環として「東京都の島しょ・多摩地域の学際的価値の発掘とそれを活用した地域連携の拠点づくり」をテーマに掲げたプロジェクトを発足させました。


理工学研究科 教授 可知直毅

東京都の島しょ・多摩地域の学際的価値の発掘とそれを活用した地域連携の拠点づくり」プロジェクト

1.概要

東京都は高度に都市化した地域だけでなく、自然豊かな森林の広がる多摩地域や本州から約1000kmも離れた亜熱帯の小笠原を含む島しょ地域までも有しています。

多摩・島しょ地域にはそれぞれの地域に特徴的な自然環境と、独自の歴史と文化、社会、民俗がみられます。その中には地域の行政や住民にもあまり知られていない隠れた教育・観光資源が数多く存在しています。特徴的な歴史、文化的背景をもったオンリーワンの産業や伝統工芸も多くあります。首都大学東京は、これら地域とのグローカル化を通して、中小企業やNPO、ベンチャー企業などとも連携し、地域振興、地域活性化に直結する社会貢献に取組む体制作りに向けて、動き出しています。

2.本プロジェクトがめざしていること

  1. 東京都の島しょ地域が有する魅力的で特徴的な教育・観光資源を、総合的な研究教育機関としての大学の視点で発掘し、それらを地域活性化のために活用することをめざした連携拠点を形成します。
  2. 首都大学東京と島しょ地域が諸課題を共有し、課題解決力を具えた人材を育成する「学習、研修などの多様な学外体験型教育プログラム」を構築します。

3.これまでの実績

首都大学東京は、島しょ地域をフィールドとして、人文・社会系から、理学系、工学系、健康福祉系まで多様な分野の研究・教育を展開させています。

■島嶼共生系研究環(2009-2010年度)学際的な島嶼研究の推進
■特徴ある学外体験型教育プログラム(2006年度~) 多摩、島嶼地域における学生、留学生、社会人対象の教育プログラム