Windows2000の基本操作
本日の内容
コンピュータは演算, 制御, 記憶, 入力, 出力の五つの装置を持ち, そのうち
演算, 制御, 記憶の
三つの装置により様々な働きができます. それを生かす為には, 人の考えを
伝えコンピュータに答えて貰う必要があり, コンピュータと人間の意志疎通は
入力, 出力の二つの装置を通じてされま
す. 本日の授業は, その入出力の基本的な方法を学びます.
- ログオン・ログオフ(あるいはログイン・ログアウト)
- マウスの構成とデスクトップ画面
- ウィンドウの構成
- マイドキュメントの意味
- アプリケーションプログラムの起動・終了
- キーボード操作
これらの操作を既に充分に理解している場合は, 各自でウィン
ドウ操作, アプリケーション起動終了,
キーボード操作の実習を行い, 本日提出用実習問題を
完成させ, チュータに提出し退出して構いません.
情報倫理講習会の確認
前回欠席した学生は情報倫理講習会を時間外に受講したかどうか確認します.
ログオン・ログオフ(あるいはログイン・ログアウト)
最も基本的な出力装置であるディスプレイ画面と入力装置
であるキーボードを使います.
方法は初回授業で実習済みです.
前回教材
を参照してください.
パスワードを忘れたなどログオンできない人はチュータに伝えてください.
画面とキーボードについては, また後で詳しく説明します.
マウスの構成とデスクトップ画面
アイコンとポインタ
画面のアイコン(像, 画像)は文書やプログラムなどのファイルです.
画面のポインタ(矢印など)は操作対象となるファイルなどです.
マウスの構成
画面と連携して日常の動作に似た操作でできる入力装置マウスを覚えます.
- マウス構成
- 入力装置としてのマウスボタン
- クリック(対応するマウスボタンを軽く押してすぐ離す)
- 左ボタンクリック(単にクリックという):
ファイル, 文書を今後の操作対象とする選択, ウィンドウボタンの操作など.
選択ではCTRLキー+クリック, SHIFTキー+クリック操作で複数同時選択可能.
但し+は, キー・マウス操作を同時にすることを意味します.
- 右ボタンクリック(特に右クリックという):
対象となるファイル, 文書の属性に応じたメニューを開き適当な操作を行う.
- ダブルクリック(素早く二回クリック)
- 左ボタンのみを用いる
使われる文書を開く, アプリケーションをスタートさせるなど.
- 画面の上下へのスクロールなど
- ホィールボタン: 押したまま動かす
- ホィール回転: スクロールの簡便化
- 移動
-
マウスの机上での水平移動: 画面上のポインタの移動に対応.
-
ポイント: アイコンなどにポインタを載せる, つまり重ねる.
-
ドラッグ: アイコンをポイントしてクリックし選択する.
左ボタンを押したままマウスを移動させる.
そのアイコンを動きに応じて画面上で移動させる.
ファイルの保存先の変更, 削除のため後述する「ごみ箱」への移動などに利用.
それぞれの機能は以下の「デスクトップ画面構成」, 「ウィンドウの構成」で
実際に確認します.
デスクトップ画面構成
- タスクバー
タスクバーはアプリケーションプログラムの起動, 稼動状態確認などで大いに
利用します. 実際の利用方法はそのとき確認します. ここでは各部の名前を
覚えてください.
- スタートボタン
- クイック起動ツールバー
- タスクバー(稼動中のアプリケーション等の表示)
- マイドキュメント・マイコンピュータ
次々節で解説.
- ごみ箱
ごみ文書ファイルやいらなくなったフォルダの消去は対象ファイルをドラッグ
してごみ箱へ入れる.
しかしこのままでは完全消去ではなくファイルはごみ箱に残っています.
ごみ箱をポイントして右クリックでポップアップメニューから「ごみ箱を空に
する」を行うことにより完全消去となります.
ごみ箱アイコンの微妙な違いを観察してください.
ファイルとフォルダ
画面上のアイコンでファイルケースの形をしているものはフォルダで, 通常の
文書やプログラムなどのファイルと違いディレクトリともいいます.
これはファイルを纏めて入れる事ができますが, やはりファイルです.
だからフォルダの中にフォルダを入れる事もできます.
フォルダを上手に利用して自分のファイルを整理する習慣をつけましょう.
ウィンドウの構成
ウィンドウの右上コーナーに注目
←左から最小化, 最大化, クローズボタン
ウインドウの右下コーナーに注目
←コーナーのエンボスをドラッグしてウィンドウの大きさの全体調整
マイドキュメントの意味
-
デスクトップ上にあるマイドキュメント(h:\と呼ばれる皆さんのホームフォル
ダです). ここにさまざまな文書を格納します.
-
実際のフォルダーの設置については前回解説しました.
前回教材
を参照して下さい.
- このフォルダーはマイコンピュータからも参照できます.
-
このマイコンピュータの中は以下のようになっています.
細かいところで少し異なる部分もあるとは思います.
各自デスクトップ上このアイコンをダブルクリックして開いて確認ください.
-
ネットワークディスクの意味が確認できたら実際の皆さんのホームフォルダを
ダブルクリックで開けて(オープンして)ください.
少し異なる部分もあると思いますが, 以下のような初期状態になっていると思
います.
-
ウィンドウの大きさを変えてみよう. 水平, 垂直スクロールバーが表示され
るのはどういう時か考えよう.
-
フォルダー構成(ディレクトリ表示)の方法を変えてみよう. 表示メニュー→
大きいアイコン, 小さいアイコンなど...
-
マイドキュメント内に自分でフォルダを作ってみよう. 名前はひらがなで自
分の苗字としてみよう. そしてその中身をダブルクリックで見てみよう. そ
してそのフォルダを削除しよう.
アプリケーションプログラムの起動・終了
起動
例として「メモ帳」アプリケーションの起動について説明します.
メモ帳とは簡易エディターアプリケーションです.
-
スタートボタンクリック→「プログラム」のポイント→「アクセサリ」のポイ
ント→「メモ帳」のポイント&クリック
-
クイック起動ツールバーからのプログラム起動(アプリケーションアイコンの
クリック)
-
ショートカットの作成とプログラム起動
ショートカットは頻繁に使うアプリケーションのアイコンのみをデスクトップ
やマイドキュメントのトップに置いておき(実際のアプリケーションソフト自
身はディスクの奥深くにある), そのアイコンと実体をリンクさせて起動を簡
単に行うための便宜です.
このショートカット作成の練習をしてアプリケーション起動を行ってみましょ
う.
-
再びタスクバーのスタートボタンからメモ帳のポイントを行います. しかし
クリックはしません.
-
そこで右クリック. ポップアップメニューを出す.
-
そのメニューから「ショートカットの作成」をポイントしクリック(このとき
は左ボタンです).
-
アクセサリーの中にメモ帳(2)が出来ます.
これをポイントしてデスクトップかマイドキュメントアイコン上にドラッグし
て置く.
-
対応するところに以下のようなアイコンが置かれます.
図の左下の「矢印」が実体ではなくこれはショートカットであることを示して
います.
-
ショートカットをダブルクリックしてメモ帳を起動させよう. 以下は起動後
数文字タイプした後のメモ帳の状態です.
終了
以下の2つのうちのいずれかひとつによりアプリケーションを終えます.
-
アプリケーションウィンドウのクローズボックスをクリック
-
アプリケーションウィンドウのファイル(File)メニュー→終了(Exit)を選択
(以後選択とはポイントしてクリックすることの意味とする)
変更を保存するか聞かれますが, ここでは「いいえ(N)」を選択します.
インターネットエクスプローラ(以後IE)を起動して下さい. ショートカット
をデスクトップ上に作ってください. そしてそこから起動してください.
キーボード操作
メモ帳による基本キーボード操作と動作確認
メモ帳を先に習ったいずれかの方法で再び起動させましょう.
キーボード(鍵盤)配列は[109配列」と呼ばれる日本語入力用の独特のキー(鍵)
並びをもったものを日本語Windowsシステムでは使用します. 特徴として以下
のようなことが上げられます.
-
アルファベットキーグループとテンキーグループとその間のコントロールキー
グループ(→←↑↓はアローキーと呼ばれる)に大わけできます.
-
ひとつのキーの上に複数の記号が描かれています. アルファベットとひらが
な([Q]と[た]とか). なかには最大4つの記号が並んでいます. 数字の[6]キー
では[&6おぉ]とあります. 通常アルファベット入力に設定されています.
-
[半角/全角]キーで日本語変換モード・英数字直接入力モードの
切り替えをします. このキーを押すとウィンドウズ中どこかが変化します.
確認してください. (A⇔あ)
-
[Enter]は入力文書確定, および改行. テンキーにも[Enter]があります. こ
の2つアプリケーションによって(例エクセル)微妙に意味が違ってきます. つ
まり押した後の反応が異なります.
-
アルファベット, 数字を入力してください. テンキーからも. また[Shift]
キーを押すとどうなるか確認してください.
-
[Backspace]も[Delete]も文字消去ですが, どのように違いますか. 確認して
ください.
-
一時的な大文字の打鍵は, 次に述べるCapsLockは解除の状態で, [Shift]+アル
ファベットキーによります. 但し+は同時に打つことを意味します.
-
[CapsLockキー]は[shift]キーを押してLockさせます. CapsLockランプの点灯
によりLockを知らせます. 確認してください.
-
Lockするとアルファベットキーの打鍵はどうなるか確認してください.
-
CapsLockランプ点灯中再び[CapsLock]+[Shift]でLock解除となります.
-
Lock中に[Shift]+アルファベットキーはどういう効果があるでしょうか, 確認
してください.
-
[スペースバー]および, そのとなりの[変換]はローマ字入力中に押すと漢字変
換モード. [無変換]は変換→カタカナ→半角カタカナとなります.
-
日本語変換モードで[Alt]+[カタカナ・ひらがな]キーを押すとローマ字入力か
らそのとなりに記載されているひらがな直接入力となります. つまり[a]は
[ち]の打鍵となります. 元に戻すには再び[Alt]+[カタカナ・ひらがな]キー
を押します. [半角/全角]キーをまた押すとローマ字入力になります. 日本
語変換モード時のみ有効となります. 通常はローマ字入力が良いでしょう.
-
日本語変換がうまく行かない場合まず考えるべきは, 「変換単位の切れ目の移
動」です. これは, SHIFTキーを押しながら「←キー」を押して行います.
たとえば「しんだ・いがく」=「死んだ・医学」→「しん・だいがく」=「新・
大学」
-
「ん」(撥音)は「nn」と入力します. 「進入」などの入力に注意.
-
「っ」(促音)は子音アルファベットを重ねて入力します. 「失脚」などの入
力に注意.
-
「ゃ・ゅ・ょ」などを用いた「拗音」は "y" を用いますが, "sha(しゃ)" や
"cha(ちゃ)"などとしてもよい.
-
ほかにもファンクションキーによる切り替えなどがあります.
(F6=ひらがな, F7=全角カタカナ, F8=半角にする, F9=全角にする)
-
漢字仮名変換機能によって, 難しい漢字が書ける必要は減少したが, 単語・熟
語の正しい読みの知識は依然重要です. 「曖昧模糊」「順風満帆」など.
日本語入力についてのお勧めページとしては
こちら(ローマ字入力)と
こちら(漢字変換)があります.
注意: 日本語変換を[変換]や[無変換]を利用して行う事はまれです.
これらのキー操作は状況により変わるのでややこしく, あまり利用する必要は
ありません.
-
たとえばアルファベットキーAについて, どうすれば"A", "a", "ち"と打ち分
けられるでしょうか? 手順をメモ帳に記してください.
-
では数字キーの6は, どうすれば"6"あるいは"&", あるいは"お"あるいは"ぉ"
が打ち込めるのでしょうか? 手順をメモ帳に記してください.
タイピング練習ソフトの起動
スタート→プログラム→TypeTrainer→TypeTrainを起動させてタイピング練習
をしよう. タイピングの上達はパソコンに親しむ第一歩です.
-
メニューの設定→練習モード→ローマ字入力練習を選択
-
メニューのレッスン→レッスンの開始...で時間の許す限り練習を重ねよう.
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ホームポジションを確認して下さい.
-
タイピングのうまい・へたは今後のパソコン習得, 実際利用の有利・不利に直
結します. タッチタイピング体得に向けてがんばろう.
次の解答と自分の学修番号・姓名とを配布されたA4
用紙に手書きして, 教員, あるいは, チューターに提出すること.
-
日本語「じょうほうりてらしーじっせんいち」を入力し, その変換単位の切れ
目を移動してえられる各種の漢字変換の中から, 自分好みの
例を一つ書く.
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以下の入力と変換をして, どう苦労したか書く:
デューク, ティンカーベル, ウォッシュレット, ヴァイオリン, しんにゅう,
進入, しんゆう, 親友
自習課題
-
「きしゃのきしゃはきしゃできしゃした.」全体を1発変換してみて, どのよう
な漢字かな混じり文がえられるか, 実験してみてください.
-
以下の入力をしてください:
っ, ゅ, ぉ, 続く, 鼻血, 直球, めっちゃうまい, 一生懸命, 一所懸命, 捲土
重来, 侃々諤々, 喧々囂々, ゐ, ゑ
-
どのようにすれば「じょうりて」の変換候補として「情報リテラシー実践」が
現れるようにできるか, 実験してみてください.
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もっとタイピングの練習をしてください.
授業の最後には必ずログオフすること. 電源は落とさないこと.
質問, あるいはあやまりなど見つけたら授業担当教員または担当のチュータに
連絡して下さい.
$Date: 2006/04/11 02:16:06 $+ 9:00:00 (JST)