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知覚・認知の視点から運動をひも解く 樋口貴広(知覚運動制御研究室)

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#666 9月の学会等で発表について(1):日本体育学会,日本体力医学会

9月は学会シーズンです。私の研究室でも複数の学会・研修会で話題提供やシンポジウム企画を行っています。今回はそのうち,日本体育学会・日本体力医学会でのイベントについてご説明します。いずれもオンライン開催となります。ご関心ある話題があれば幸いです。

日本体育・スポーツ・健康学会第71回大会プログラム(2021年9月7-9日)


●シンポジウム:「認知機能改善のための身体活動の在り方」(9月8日,10時30分~12時10分)

・オーガナイザーとしての関与
・話題提供者
兵頭和樹先生(明治安田厚生事業団体力医学研究所)
「高齢者の認知機能維持・向上に資する運動の役割」
森司朗先生(鹿屋体育大学)
「運動と認知:子どもの運動発達の立場から」
水上勝義先生(筑波大学)
「認知症専門医の立場から体育分野に期待すること」

・抄録:慢性的運動が認知機能改善に及ぼす効果について高い期待がある。本シンポジウムは、認知機能改善という目標に対して、体育・スポーツに携わる研究者がどのように貢献すべきなのかを考える機会として企画された。現状の研究成果や社会還元可能性について、体育領域における様々な領域から話題提供いただく。最新の知見を共有するとともに、領域横断としての新しいアプローチの可能性に議論することを目指す。兵頭氏には、高齢者の認知機能に対する運動の効果について、最新の知見をご紹介いただく。森氏には、子どもを対象とした身体活動と認知機能の研究としてどのような話題があるのかをご紹介いただく。水上氏には、認知症の専門家から見て、体育学会関係者にどのような情報提供を期待するのかについてご提言いただく。

●一般口頭発表

渡邉諒(本学D3,日本学術振興会特別研究員DC2)・樋口貴広
「立位場面における複数選択肢下の運動計画:ターゲットステップ課題時の予測的姿勢制御による検討」

日本体力医学会第76回大会


●シンポジウム:「学際研究から挑む歩行姿勢制御機構の解明:地域保健・臨床応用を見据えた研究」


・話題提供者
樋口 貴広 (東京都立大学 人間健康科学研究科)
横山 光   (東京大学 大学院総合文化研究科)
冨田 洋介 (高崎健康福祉大学 保健医療学部 理学療法学科)
萬井 太規 (大分大学 福祉健康科学部理学療法コース)

歩行姿勢制御機能は、我々の生活を支える重要なヒトの機能であり、加齢および様々な疾病により影響を受け、その低下は二次傷害や疾病からの回復を妨げる要因となる。そのため、その理解と知見の社会還元が極めて重要となる。本シンポジウムでは、認知心理学、神経科学、バイオメカニクス、リハビリテーション科学それぞれの分野の最新の研究成果を通じて、当該領域の知見の整理と今後求められる研究について明らかにしていく。


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