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知覚・認知の視点から運動をひも解く 樋口貴広(知覚運動制御研究室)

セラピスト向け情報発信ページ

#654 英語による研究室ゼミ

私の研究室では,毎週木曜日にゼミを行い,ゼミスタッフ全員でのミーティングを行っています。4月15日は,英語によるゼミを行いました。4月より研究生とスタッフ入りした,シャリスタ・スマリカさん(ネパール)の歓迎イベントを兼ねて行ったものです。スマリカさんは12月に来日したばかりという事で,日本語は現在勉強中です。逆に英語については高度な経験を積んでおり,教科書のようにきれいな英語を使います。

残念ながら私の研究室では,英語が堪能と言えるスタッフは,私も含めてゼロです。ただ,英語力向上にモチベーションの高いスタッフは何人かおり,本イベントについても様々な準備をしてくれました。ゼミではそれぞれ数分の自己紹介を行ってもらいましたが,各スタッフの個性が発揮された自己紹介となりました。研究の面白さをアピールするスタッフや,趣味などのプライベートを通して日本文化を説明しようとするスタッフ・・・,各自のパーソナリティを存分に生かしたプレゼンであり,イベント主催者としてはとても満足しています。

国際学会等において英語で発表する院生も一部いますが,ゼミ全体の活動として英語そのものについて議論する機会は,これまでほとんどありませんでした。しかし今回は,全員が英語スピーチに挑戦ということで,普段は触れることがない英語スピーチに関する話題を議論することもできました。私自身,カナダでの研究経験の際には(2004-2006),重要な専門用語の発音が上手くできず,仲間に説明を理解してもらえなかった悔しい思い出もたくさんあります。そうした経験段を話しつつ,スマリカさんに発音のコツを教えてもらいました。

今回の英語イベント実施の背景には,スマリカさんの人柄があります。スマリカさんは,研究室の活動に一日でも早く順応して一緒に研究をしたいという姿勢を常に見せてくれています。私たちなりに,それを支援する活動ができないかという気持ちにさせてくれます。また,社会人中心の院生スタッフは,みなホスピタリティが素晴らしく,こうした場面で何をすべきか,教員抜きでも自発的に色々と議論を重ねてくれています。改めて,このスタッフで一緒に仕事ができることを嬉しく思う次第です。


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