2018年7月2日
6月30日に,私が所属する首都大学東京人間健康科学研究科の交流シンポジウム「知覚・認知,そして運動」が開催されました。
本研究科では渡辺賢研究科長の音頭のもと,大学内の他研究科との連携,ならびの研究科内での連携をはかる取り組みを積極的におこなっています。このシンポはその取り組みの1つです。
シンポジウムのプログラムはこちらをご覧ください
今回はシステムデザイン研究科から心理学系の研究者である,福井隆雄先生が講演をしました。「手を用いた課題における視覚-運動返還過程とマルチモーダル感覚情報処理」というタイトルのもと,頭頂葉損傷者や自閉症スペクトラム症者のリーチング動作の特徴についてご解説くださいました。また発表の冒頭では,有名な「停止しているエスカレーターになるとなぜ違和感を生じるのか」を調べた研究の解説もありました。
引き続き,研究科内の教員ならびに大学院生から6件の発表がありました。全て,心理学系の関連研究です。私の研究室からは,M2の渡邉諒君が,現在修士論文を行っているデータを発表してくれました。「歩行中の物体知覚:移動行動中における“モノ”の身体化」に関する発表です。この1年で渡邉君のプレゼンテーションスキルも格段に上がり,安心してみていることができました。
私の専門は心理学です。研究科の内外でこれだけ多くの関連研究があることを,嬉しく思いました。今後もこうした研究交流を積極的におこない,学内連携を進めていければと思います。
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