セラピストにむけた情報発信



研修会@亀田総合病院




2012年8月9日

8月2日に,千葉県鴨川市にある亀田総合病院にて講演の機会を頂戴しました.

この研修は,亀田総合病院で理学療法士をされている室井大佑氏が,現在私のもとで大学院生として一緒に仕事をしていることを縁として企画されました.

講演は2部構成でありました.第1部は有志の少人数の方々だけを対象に,視覚運動制御の専門的な話をいたしました.第2部は病院スタッフ全体の方々を対象に,知覚認知と身体運動に関する一般的な内容を発表いたしました.

第1部では,若いスタッフの方々から積極的にご質問をいただいたことで,研究に関する話題の研究応用性について議論することができました.第2部では井合茂夫医院長にご参加いただき,報告した内容から自動車の車両感覚への話へと展開していただくなど,視覚運動制御について全く初めて聞かれた方々への橋渡しをしていただきました.

鴨川と本学のある南大沢とは,最短でも車で3時間かかる距離関係にあります.大学院生の室井氏は,最低でも週1-2回通学して,授業と研究を行っています.臨床で仕事をされながらこの業務をこなすのがいかに困難であるかは,想像に難くありません.

私にとって今回の講演は,室井氏がこんな思いをしてまで何を研究したいのか,またどのような情報を通してリハビリに還元しようとしているのかについて,データに基づいて私の口から伝えることにも,その意義がありました.室井氏自身が行っている研究の意義を紹介するにはまだもう少しデータが足りませんでしたが,私の研究観や研究室のデータを紹介することにより,こうした目的が少しでも達成できていれば幸いです.

今回の講演にあたって細部にわたり配慮ある対応をしてくれた室井氏,一日中お付き合いいただいた管理部長の村永信吾先生,理学療法士の清水一生氏をはじめ懇親会にお付き合いいただいた10名の若いスタッフの皆様に,お世話になりました.この場を借りてお礼を申し上げます.

(メインページへ戻る)