2012年8月3日
今週は3つの場所で講演という一週間です.順次その様子をご報告いたします.
8月1日に,聖隷クリストファー大学のリハビリテーション学部にて開催された「科研費採択経験者等による研修会」にお招きいただき,話をする機会を頂戴しました.多くの大学では,11月の科学研究費補助金の申請に先立って様々な講習会を行い,採択率の向上を目指します.今回の研修会もそうしたイベントの1つです.
「効果的な科研費申請書の作成に向けて―諸先輩の助言に基づき実践していること―」発表タイトルのもと,60分にわたって発表を行いました.
講演にあたっては,本学の科研費講習会において提供してもらった,ベテランの先生方の貴重な体験談や,私自身が直接指導を受けた先生方の多様な経験談を有効活用し,できる限り独りよがりでない情報提供に心がけました.こうした内容に加え,私自身の経験や,大学院生に対する文書指導方針などを加えて内容を構成していきました.私自身の科研費取得の実績については,業績紹介ページの末部をご覧ください.
講演では,以下のトピックスについて話をしました.
- 1.科研費申請では研究の内容だけではなく,日頃の研究態度と成果が評価される.
- 2.審査者の気持ちを考えて申請書を作る.
- ①専門知識を共有しているとは限らない,
- ②3分読んで内容が伝わる申請書を目指す.
- 3.伝えたい内容を効果的に伝えるには,
- ①伝えたいことをストレートに書く.
- ②伝わりやすい位置に配置すること(paragraph writing & reading)
こうした内容に基づく発表は初めてでしたが,準備の過程を通して,ベテランの先生方の取り組み方に関する資料を再度読み返し,自分自身の申請書作成に改めて還元できることが多々あることを再認識しました.
こうした貴重な機会を与えてくださいました聖隷クリストファー大学の諸先生,特にお声掛けくださいました理学療法学科の大町かおり先生に厚く御礼申し上げます.
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