セラピストにむけた情報発信



理学療法士講習会「身体知覚と運動学習」@徳島文理大学




2012年7月23日

7月22日に徳島文理大学にて,理学療法士講習会(基本編理論)「身体知覚と運動学習」に参加いたしました.この講習会は,3年連続で同一講師が同一会場にて講習を担当するというシステムです.今年が2年目であり,畿央大学の森岡先生と一緒に講師を担当しました.180名程度の参加者があったとことです.

森岡周先生が「身体知覚と運動学習」,私が「知覚・こころとリハビリテーション」というタイトルのもと発表をいたしました.

森岡先生はいつもと同様,多くの参加者の方々の注意をひきつけながら,運動学習と身体知覚に関するふんだんな情報を提供されていました.2年連続でほぼ同一のテーマを聞いているはずなのですが,間に挿入されるちょっとしたトピックスが変わることで,同じ話を聞いているようには感じさせないあたりが,さすがだなと感じました.

私の講演内容は,通常講演で話をする「歩行の視覚運動制御」の話題に加えて,コーチングに関する話題を提供いたしました.運動支援者がコミュニケーションスキルを身に着けることの重要性について持論を述べたのち,やる気を引き出すコミュニケーションスキルとして,医療従事者にも多く利用されているコーチングについて,30分程度の解説をしました.

森岡先生も私も,現在それぞれが単著として本の執筆中です.お互い時間的に切迫した状況下で,大量の原稿を書くという状況が似ていることから,お互いこうした苦境を乗り切ろうというといった連帯感のようなものが,いつも以上に感じられたように思います.

オーガナイザーである徳島文理大学の鶯治夫先生はじめ,スタッフの皆様には大変お世話になりました.特に私の講演の際の司会を務めてくださった,徳島文理大学の平島賢一先生には,全く私のことを知らない観客の方々を念頭に,どのような視点で講演を聞くべきなのかということについて,うまく紹介していただきました.実はこの紹介,直前の昼休みの時間に,いわば無茶ぶりとして平島先生に依頼したことにより急きょ挿入されましたが,見事に対応してくださいました.大変感謝している次第です.


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