セラピストにむけた情報発信



国際姿勢と歩行学会(ISPGR):参加報告




2012年7月2日

6月23-29日に,ノルウェーのトロンヘイムという都市で開催されたISPGRに参加いたしました.今回は院生3名と一緒に参加いたしました.

学会全体の参加人数は約600名でした.そのうち日本人からは30名程度の参加がありました.これは国別で第6位の参加人数とのことです.

今回の学会は,Gait & Mental Functionという別学会とのジョイントの学会ということで,パーキンソン病患者など,バランスの問題を抱える患者さんに特化した研究が例年以上に多い学会となりました.

5日間にわたる学会は実質的にホテルに缶詰め状態で,濃密な時間を過ごすことになります.日常的に英語環境に触れているわけではない院生にとっては,特に初めの数日は適応が困難ですが,国際学会ならではの貴重な体験をしてくれました.会期の後半になると,積極的に英語で交流しようとする姿勢が前面に出て,うれしく思いました.

この学会は,ポスドク時代にお邪魔していたWaterloo大学の仲間たちと再会する貴重な機会でもありました.そのうちの一人である,Simon Fraser大学のDan Marigoldが,今回の学会においてPromising young scientist awardという賞を受賞しました.この賞は,学会開催までの2年間の業績数や研究の質について,名だたる審査者が評価した結果受賞者を決めます.参加者全員の前で凛として発表している姿を見て,多くの刺激を受けました.

開催地であるトロンヘイムはノルウェー第3の都市です.学会会場から徒歩圏内に美しい景観が広がり,学会のイベントとしてトロンヘイムを知るためのアクティビティも組まれていました.大聖堂にてパイプオルガンの演奏を楽しむ催し物など,平常とは異なる時間を満喫しました.

次回は来年度の6月に,秋田にて開催されます.昨年度に予定されていた学会が震災にて延期となり,満を持しての開始となります.本学のスタッフは直接運営にはかかわっていませんが,何らかの形で学会に貢献できればと考えています.


     
     
     


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