セラピストにむけた情報発信



招待講演@イリノイ州立大学




2012年4月2日

3月26日に,アメリカのイリノイ州立大学にて招待講演を行いました

共同研究者であるJeffrey B. Wagmanが,オーガナイザーとして今回の講演をセッティングしてくれました.Wagman氏とは,昨年3月に日本学術振興会のサポートを得て日本に短期招聘しているなど,良好な関係を築いています.

今回は「Prospective control of locomotion」というタイトルで講演しました.日本語で言うと,移動行動の予期的制御となります.招聘してくださった部署が「institute of prospective cognition」という名前であったことを受けて,このようなタイトルにしました.

約40分の講演時間の中で,歩行の視覚運動制御の話題,アメリカンフットボール選手の隙間通過の話題,ブラインドテニスの話題を紹介しました.

外国で発表すると,質疑応答が大変充実します.今回もたくさんの方から様々な質問がなされました.普段考えていたこととは少し違った質問の視点が多かったため,良い機会になりました.とはいえ,予期していない質問が来ると,その場で適切な回答を考えなくてはいけないため,英語力が十分でない私にとっては,やや危機的な状況ともいえます.幸いスマートで良心的な聴衆の方々が多く,不完全な英語でも,そこから何を言いたいのかをうまく解釈してくれました.

講演後は半日の時間をかけて,各種レセプションのほか,教員スタッフやWagman氏の関わる院生と30分ずつ議論していくというスケジュールが組まれました.いずれも興味深い内容ではありましたが,特に議論をした修士の院生が,自分の研究の論点を簡潔かつ適切に説明でき,また修了後のビジョンについて非常に明確なアイディアを持っていることについて,印象深く思いました.こうした点を院生指導にもいかせたらよいなと思いました.






イリノイ州立大学にて撮影.左がオーガナイザーのJeffrey B. Wagman准教授. 右が心理学部の学部長であるScott J. Jordan教授.

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