2011年12月27日

早いもので，今年最後の更新となりました．

2011年は東日本大震災を経験し，私たちにとって決して忘れられない年になりました．普通の生活を送りながらも，被災地のことを想うことの大切さと難しさを感じる日々であったように思います．

今年一年お世話になったセラピストの皆様へ，この場を借りて御礼を申し上げたいと思います．

京都大学の山田実さんとは，共同で2本の論文を国際誌に掲載することができました．私にとって山田さんは欠くことのできない研究パートナーです．微力ながら，今後とも彼の研究の発展に貢献していきたいと考えています．

1月には京都府理学療法学会第21回大会にて講演させていただく機会を頂戴しました．京都大学の建内宏重先生（京都大学）にお声掛けいただき，講演が実現しました．建内先生は大変誠実にデータを取る研究者という印象を持っており，こうした交流ができたことを嬉しく思いました．

2月には山口県YICリハビリテーション大学校の同窓会イベントに招かれ，講演をいたしました．福岡リハビリテーション病院の花田謙司さんには，長い時間をかけて準備をしていただきました．

3月には保健医療科学研究会主催の研修会を担当いたしました．震災直後であったにもかかわらず， 90名近い参加者が来場してくださいました．この研究会は自分にとって，「被災地のことを思いながらも，いつも通りの自分の仕事をこなすことの重要性」に気づかせてくれる重要な機会となりました．

6月には運動連鎖道場の山本尚司さんが主宰された「身体運動学セミナー」にて講演をいたしました．森岡周先生（畿央大学）と住谷昌彦先生（東京大学）と一緒のステージで発表ができたことを嬉しく思いました．

7月には徳島文理大学にて，理学療法士講習会（基礎編）の講師を担当いたしました．徳島文理大学の鶯春夫先生と平嶋賢一先生に大変お世話になりました．この講習会は3年連続の企画ということで，次年度以降も引き続きお世話になります．

8月には，阪奈中央リハビリテーション専門学校の同窓会記念の研修会にて講演をいたしました．森井裕太氏ならびに奥野博和氏には，長時間にわたる研修会を上手くマネージメントしていただきました．

9月には，長崎北病院の勉強会にて講演をいたしました．大木田治夫科長をはじめとして，100名近いスタッフの方々にご参加いただきました．勉強会の実現に当たっては，かつて長崎北病院に勤務されていた作業療法士，児島静香さんにご尽力いただきました．児島さんはピラティスインストラクターとしても活躍されており，その活動にいつも注目しています．

10月には長野県にて県士会研修会の講師を担当いたしました．長野で講演させていただくのは初めてでしたが，200名近い方々にお集まりいただき，とても充実した時間を過ごすことができました．研修会の運営をご担当くださった松井克明先生には大変お世話になりました．また信州大学の木村貞二先生もご来訪くださり，昼休み等の時間を利用して貴重なお話を伺うことができました．

11月にはSenstyle主催の歩行フォーラムが東京と神戸でありました．Senstyleのスタッフの方々は私と同世代ということもあり，いつも大変楽しい時間を共有させてもらっています．一緒に講演をされる先生方もバラエティに富んでおり，貴重なネットワーク作りをする機会となっております．来年も2月と7月のイベントに混ぜていただく予定です．

また11月には東京都リハビリテーション病院における院内研修会も担当いたしました．以前からお世話になっている林陽子先生に貴重なコメントをいただき，大変良い刺激を受けました．

12月には埼玉県みさと総合リハビリテーション病院において院内研修会を担当いたしました．小沼佳代さんと万治淳史さんのコーディネートにより，研修会が実現いたしました．魅力的なスタッフの方々が多く，また交流したいと強く思いました．

こうして振り返ってみますと，セラピストの方々と定期的に貴重な交流の機会が持てていることを自覚できます．こうした交流を通して，基礎研究の応用可能性について議論できているることが，研究の大きなモチベーションとなっています．

一緒に研究をおこなってくれている，研究室のスタッフ（理学療法士5名，作業療法士1名，看護士1名，そのた3名）にも，心より感謝したいと思います．特に研究生の安田真章氏と室井大佑氏には，私が以前からずっと実施してみたかった実験を担当してもらったおかげで，とても貴重なデータを得ることができました．必ずしも予想通りの結果が得られたわけではありませんが，今後につながる良い勉強ができました．

最後に，このホームページにお立ち寄りくださる全てのセラピストの方々に，深く感謝いたします．今後ともご支援のほどよろしくお願いいたします．