【アーカイブ:2009年】 セラピストへ向けた情報発信

2009.12. 25 今年もお世話になりました.
2009.12. 21 上肢動作に先立つ姿勢制御:注意の役割(Tomita et al. 2008)
2009.12. 14 研究会報告:臨床歩行分析研究会第31回大会
2009.12. 7 スポーツ心理学会第36回大会の運営を終えて
2009.11. 24 セラピストとの共同研究の紹介:ブラインドテニス(3)
2009.11. 16 セラピストとの共同研究の紹介:ブラインドテニス(2)
2009.11. 9 セラピストとの共同研究の紹介:ブラインドテニス(1)
2009.11. 2 「幻肢」を知るための参考図書
2009.10. 28 本紹介:奇跡の脳
2009.10. 19 高齢者による動的物体知覚と衝突予測-Andersen et al. 2008
2009.10. 5 行動観察による人の認識-視点による違い:Prasad et al. 2009
2009.10. 2 報告:科学研究費公開ワークショップ
2009.9. 21 本紹介:教育と脳
2009.9. 18 「失行」の新しい捉え方
2009.9. 14 静岡県理学療法士会専門部会・研修会を終えて
2009.9. 7 階段昇降時の視線行動: Zietz et al. 2009
2009.8. 31 学会発表報告:数値化しにくい研究内容にアプローチするための創意工夫
2009.8. 25 本紹介「人は原子,世界は物理法則で動く」
2009.8. 20 加速度センサを用いた歩行研究
2009.8. 10 OU講座:リハビリテーションのための心理学を終えて
2009.8. 5 本紹介:脳はあり合わせの材料から生まれた
2009.7. 30 本紹介:脳の中の身体地図
2009.7. 24 ダウン症者の歩行:スピードと正確性のトレードオフ
(東京学芸大学・平田正吾氏の研究)
2009.7. 21 国際学会報告(15th International Conference of Perception and Action
2009.7. 9 7月21日まで更新を休止します(国際学会参加)
2009.7. 8 本紹介:最新脳科学で読み解く脳のしくみ
2009.7. 1 本紹介:ソーシャルブレインズ
2009.6. 22 本紹介:子供の脳の発達 臨界期・敏感期
2009.6. 25 本紹介:「脳科学」の壁
2009.6. 17 ボディワーク的介入の臨床効果に関する本研究室の成果
:大学院生・安田和弘氏の報告
2009.6. 15 運動連鎖アプローチ研究会「Bodyworkの臨床応用」を終えて
2009.6. 9 メンタルローテーション課題と理学療法:山田実氏(京都大学)との
共同研究成果
2009.6. 5 歩行中の遠近両用メガネ着用は危険?:Lord 2006
2009.6. 2 OUセラピスト講座を終えて
2009.5. 28 運動行為に結びついた知識・経験:Embodied cognition
2009.5. 21 不意の障害物は周辺視により知覚・回避できる:ポスドク研究の意義
2009.5. 15 視線と身体の協調に着目した脳卒中患者の歩行障害
2009.5. 12 オプティックフローを利用して脳卒中患者の歩行速度を上昇させる
2009.5. 7 歩行時は足もとの視覚情報が重要:Marigold et al 2008
2009.4. 23 姿勢制御における視覚情報の重要性-視覚障害者を対象とした研究
2009.4. 16 本紹介  「心理学を変えた40の研究」
2009.4. 10 本紹介  「心は実験できるか」
2009.4. 6 野球のバッターの優れた知覚とその状況依存性:Kida et al 2005
2009.4. 1 体操選手に学ぶ立位姿勢制御2:Asseman et al 2008
2009.3. 25 狭い空間を通り抜ける際の知覚運動制御2-関連研究
2009.3. 17 狭い空間を通り抜ける際の知覚運動制御1-私たちの研究室の動向
2009.3. 12 本紹介 「オオカミ少女はいなかった」
2009.3. 6 デュアルタスク条件下における高齢者の歩行-Bock 2008
2009.2. 27 本紹介 「疑似科学入門」ほか
2009.2. 24 本紹介 「佐藤可士和の超整理術」
2009.2. 20 歩行者を避けて歩く際に安全と感じるスペース:Gerin-Lajoie et al. 2005
2009.2. 16 2009年のセラピスト対象オープンユニバーシティ
2009.2. 9 車いすに関するセラピストとの共同研究成果-Higuchi et al. 2009
2009.2. 5 転倒予防トレーニングと障害物のまたぎ動作-Weerdesteyn et al 2008
2009.2. 2 東京都福祉保健局・病院経営本部研修
2009.1. 27 身体運動が知覚認知にもたらす影響を知るための本
2009.1. 22 立位姿勢制御の自然な揺らぎを意志的に抑えることはできるか?
2009.1. 18 本紹介 「知・情・意の神経心理学」
2009.1. 13 “脇見歩行”は危険?-Duysens et al. 2008より
2009.1. 6 本紹介:「時速250kmのシャトルが見える-トップアスリート16人の身体論」

 
  本ページの趣旨


ここ最近,理学療法士や作業療法士など,いわゆるセラピストの方々と交流する機会が増えてきました.その背景の1つには,現在の私自身の研究テーマであるロコモーションの問題が,臨床の問題と直結するということがあります.しかしながら,それ以上に大きな要因は,近年のリハビリテーション領域において,運動イメージやアフォーダンスなど,研究領域で扱われている問題を臨床の現場に活かそうという気運が高まっていることにあります.その結果,若い方々を中心とした数多くのセラピストが,熱心に最先端の研究知見に耳を傾け,現場への効果的な応用方法を模索しています.

私自身,これまでセラピストを対象とした論文や教育講演のなかで,臨床場面において有益と思われる情報を提供するよう努力してきました.しかし,論文では執筆内容に一定の制限があることや,執筆から刊行まで長時間を要するといった問題がありました.また講演の場合,多様な資料やデモンストレーションを用いた情報提供が可能であるものの,参加者以外の利益にはならないというデメリットがありました.

このWebページは,主に2つの目的を持って開設しました.
  • セラピストにとって役に立つと思われる情報を即時的に発信する
  • 私自身が出会った素晴らしいセラピストの方々を紹介する

興味深い論文や新しい理論の紹介,学会や研究会における情報収集を中心に,様々な話題を取り扱う予定です.