文系?理系?
どっちにしよう

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文系?理系?どっちにしよう

多くの高校生の皆さんは、1年生や2年生の時に、文系・理系どちらのコースに進むかを
選ばなければいけないと思います。

この時にどちらを選ぶかによって、高校で学ぶ科目が変わったり、受験できる大学や学部・学科が
絞られたりするため、「文理選択」は大切です。

では、どのように文系・理系を決めていけば良いのでしょうか?
決め方は人それぞれですが、例えば以下のような観点があると思います。

  1. 01 自分の興味・関心を
    もとに考える

    文系と理系のうち、自分がどちらの分野の学問により関心があるか考えてみましょう。この時、消去法のようなネガティブな感情で選ぶのではなく、「こっちの方が面白そう・興味を持てる」といったポジティブな視点で考えることが大切です。

  2. 02 大学で何を学びたいか
    (研究したいか)を
    もとに考える

    大学で学びたい学問分野が決まっていれば、自ずと文系と理系のどちらに進めば良いかが見えてくると思います。そのためには、日頃から世の中にどのような学問領域が存在するのかを調べておくことも重要です。

  3. 03 自分将来就きたい
    職業をもとに考える

    例えば、専門的な資格を必要とする職業*に就職したい場合は、その資格が取得できる学部・学科に進学することが一般的です。その場合、入試で必要となる科目から逆算して、文系・理系を選んだ方が良い場合もあります。

    *専門資格を必要とする職業の例は「02学部学科、どこに行こう?」で紹介しています。

高大連携室の大学院生の声

実際に都立大に進学した学生たちは、当時どのように文系・理系を選んだのでしょうか?
高大連携室に所属する大学院生たちに、高校時代の文理選択を振り返ってもらいました!

CASE 01
文系 人間社会学科
  • どのように文理選択をしましたか?

    理系科目が苦手で、文系を選択しました。

  • その選択を振り返ってどうですか?

    受験勉強は文系科目だけで助かりましたが、大学では統計の授業があり、高校の範囲の数学もよく分かっていなかったのでとても大変でした。

  • 文理選択に悩む高校生へメッセージをお願いします!

    自分の入りたい学部に合わせて文理を選んだ方が良いと思います。高校の授業ではただ難しいだけだった内容も、大学で他のことと関連づけて学べば面白くなります!

CASE 02
文系 人文学科
  • どのように文理選択をしましたか?

    小学生の頃から日本史が好きで、大学でも日本史を学びたいと思い文系を選びました。

  • その選択を振り返ってどうですか?

    自分が学びたいと思って選んだ分野だったので、大変な時もがんばろうと思えました。

  • 文理選択に悩む高校生へメッセージをお願いします!

    多くの学部・学科では、大学4年間の集大成として卒業論文・卒業研究を提出します。例えば、人文系の卒業論文では、一般に2万字前後の論文を執筆することになります。自分が興味を持てない分野で2万字の論文を書くことは、本当に大変だと思います。自分の興味・関心としっかり向き合って文理選択をして欲しいです。

CASE 03
理系 都市基盤環境学科
  • どのように文理選択をしましたか?

    理系科目が苦手だったので、理系に進めば得意になるのではないかと考えました。

  • その選択を振り返ってどうですか?

    相変わらず苦手ですが、数字が絡んだことをする方が楽しいので、理系を選んで良かったです。

  • 文理選択に悩む高校生へメッセージをお願いします!

    私は国語が得意でしたが、文章を読むとすぐ眠くなってしまうので、大学で専攻するほどではないなと思いました。夢中になれるかどうかがカギだと思います。

CASE 04
理系 機械システム工学科
  • どのように文理選択をしましたか?

    数理系の科目が好きで、得意科目でもあったので理系を選びました。

  • その選択を振り返ってどうですか?

    科目の点数が取れるかではなく、興味があるかで文理を選んだ方が良いと思います。

文理選択には、人それぞれで様々な判断基準があると思いますが、上記の例を踏まえると、「何に興味があるか」・「何を学びたいか」という視点が特に重要になりそうですね。
ついつい「苦手じゃない方…」という理由で選んでしまいたくなる気持ちも分かりますが、その裏側で「これなら興味を持って学べそう」といったポジティブな理由が見付けられると良いですね!

文系を選んだからと言って、理系の知識が全く必要ないかと言うとそうではありませんし、その逆もまた然りです。
上記の例にもありましたが、「理系科目が苦手だから」という理由で文系に進んでも、統計を用いた研究を行う学問には、数学の知識が必要不可欠です。
また、「語学が苦手だから」という理由で理系分野に進んでも、論文執筆や学会発表を行う上で、国語力・英語力は非常に重要です。

結局のところ、文系・理系どちらを選んでも、苦手科目を含めて幅広く学んでいかなければいけないのです。だからこそ、苦手を避けて消去法で決めるのではなく、自分の「好き」を見つめ直すことが大切ではないでしょうか?

ぜひ自分自身でよく考えて、後悔のない文理選択をしてください!

ワンポイントアドバイス

ワンポイントアドバイス

「文系(理系)に行くと文系(理系)の学部・学科にしかいけない」と考えてしまう方もいるかもしれませんが、例えば都立大には、経済経営学科に「数理区分(理系科目中心)」の受験方式がありますし、都市政策科学科にも「文系区分(文系科目中心)」の受験方式が用意されています。 また、最近は文理融合型の学部・学科も多くありますので、文理選択に迷った場合は、そういった選択肢があることもぜひ知っておいてください!

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