横浜共立学園高等学校「大学体験講義」
担当教員:小林正典(数理)
概要
日時:7月12日(金)13:00~15:00
場所:横浜共立学園
参加者数:横浜共立学園 高校2年生55名
ティーチングアシスタント:数理情報科学・博士後期2年1名
物理学・博士前期2年1名
分子物質化学・博士前期1年1名
生命科学・博士前期1年2名
物理・学部4年1名
背景
横浜共立学園では進路指導の一環として以前より「大学体験講義」を行っています。本企画は高校2年生(約190名、理系は約4割)を対象に大学での講義を体験させるもので、複数の大学から講師を呼び、事前に配っておいたチラシを基に、予め選択した講義を聴講するものです。今年度初めて本学を加えていただきました。
本学に毎年数名の合格者を出している高校ですが、今回の講義は本学への進学を勧めることが目的ではありません。理系選択を考えている生徒に、近い将来のロールモデルを提供し、理系進学への不安をできるだけ解消すること、また数学をはじめとする教科を勉強することが受験のためだけではないということを具体的に伝え、勉強の動機付けを行うものです。
講座の様子
講堂で講師全体の紹介の後、テーマごとに分かれて別々の教室で講義を行いました(ここまで30分ほど)
【プログラム】
(1) 講義「メビウスの帯をつなげて切ると」(小林、30分)
大学体験講義として、「離散数学」で扱う事項を、オリジナルな研究内容・入試問題を題材として講義を行いました。プレゼンテーションのほかに、テープを実際につなげて切るデモンストレーションも実施しました。
(2) プレゼンテーション「理系女子へのメッセージ」(約20分)
6名のティーチングアシスタントの大学院生・学部生それぞれが以下の様な内容で、3分ほどのプレゼンテーションを行いました。
・大学・大学院でどのような研究生活を行っているか
・数学および英語を今しっかり学んでおくことがとても重要である
(3) 体験演習(40分)
(物理)オーロラの物理
(生命)生存戦略ゲーム
(化学)お薬の化学分析
(数学)ベーグルで数学
分野ごとに小講堂のブースに分かれ、その場で一つを選択してもらい演習しました。
最後にアンケートを行い、アンケート内容を基づいて反省会を行いました。
感想
生徒は反応よく聴講してくれました。他大学の講座と異なり、院生・学生のプレゼン・演習を含み、年齢の近い先輩の生の声を聞けたことは非常に良かったようです。また、発表内容は事前に数週間を掛けて何度もチームで検討し練習を重ねて準備しました。その結果、生徒のアンケートや高校の先生方から、好評であったことがフィードバックされてきました。また、後日にはプレゼンに関して興味をもった生徒から質問の連絡がありました。