HOME > France

フランス・レンヌ第2大学との交換留学

首都大学東京とフランス・レンヌ第2大学との交換留学が2014年秋から続いています。
年間最大5名の学生が交換され、日本語を学んでいるフランス人学生最大5名もこちらで勉強します。レンヌ大学留学時にはまず、大学付属の語学学校CIREFE で授業を受講し、フランス語を洗練させることになります。

選抜日程
10月中旬:交換留学説明会
10月中旬~10月末:申請書類受付
12月初旬:選抜試験(筆記試験、日本語とフランス語による口頭試験)
(仏検準2級程度の読み・書き・聞く・話す能力が試されます。)
詳細な日程は、国際センター http://www.ic.tmu.ac.jp/index.html に問い合わせてください。

応募資格
人数:年間3名ほど(学部・系を問わず、学部2年生以上)
これからフランス語を現地で始めようという初学者は応募できません。留学希望者は入門の「フランス語I」を受講した後も、継続的に学習しておく必要があります。フランス語学習歴に応じた仏検(実用フランス語技能検定試験)やDELF・DALFの合格は重要な選抜要件になる見込です。希望者は以下の点に配慮して、授業を受講し、学習しておいてください。
 ・基本的な会話能力の向上
 ・しかるべきレベルの仏検の合格(学部生なら仏検3級-準2級程度)

留学期間
9月初旬~5月末の9か月 (これは大学の日程に合わせて学生寮が確保される期間です。6月以降もさらに個人的にフランスに滞在することは可能です。)

レンヌ Rennes について
レンヌはパリからTGVで2時間ほどのところにある、ブルターニュ地方の中心都市。人口40万人で、フランス第十番目の規模の都市です。こじんまりした市街地に地下鉄が一線だけ走っています。有名な観光地モン・サン・ミシェルにはバスで1時間ほどで、ブルターニュ地方観光の要所になっています。

レンヌ第2大学について
レンヌ第2大学はレンヌ大学(1735年設立)から第1・第2に分割される形で1969年に設立された国立大学。起源をたどると、フランソワ2世が1460年に設立したブルターニュ大学以来の歴史を有します。地下鉄で市内から10分ほどで、Villejean Université駅に着きますが、その目の前が大学や学生寮です。
学部の構成は、芸術・文学・コミュニケーション学科(造形芸術、演劇、美術史、文学、音楽、情報科学コミュニケーション)、人文社会学科(心理学、教育学、社会学)、言語学科(18言語)、社会科学学科(経営、地理、歴史)、身体スポーツ学科。学生数17,000人、教職員数645名の大学です。首都大学東京の人文社会系に近い学科編成だと考えてください。ちなみに、レンヌ第1大学の方は、化学、工学、薬学、哲学、法学、経営、経済の各学部があります。
フランス人学生は幼い頃から日本の漫画やアニメに触れてきたこともあり、未修言語科目として日本語に人気は殺到するそうです。2012年度は1年生180名が登録したものの、実際は250名ほどの希望があったようです(学年を追うごとに人数は減り、2年生100名、3年生60名、マスター15名の登録)。東北大学、早稲田大学、広島市立大学、大分大学、鹿児島大学、沖縄国際大学、秋田国際教養大学と交換留学をすでにおこなっており、毎年10数名が日本に留学しています。
大学公式サイト: http://www.univ-rennes2.fr/



学事日程 
第1学期
9月第1週 新年度登録手続き
9月第2週 授業開始 (10月下旬 秋休み)
12月中旬 授業終了 (12月下旬 クリスマス休み) 1月初旬 試験
第2学期
1月初旬 授業開始 (2月下旬 冬休み)
4月中旬 授業終了 (4月下旬 春休み)
5月初旬 試験  5月下旬 学事終了

語学学校CIREFEについて
いきなりフランス語で大学の講義……というわけにはいかないので、留学生は基本的に大学のなかにある語学学校CIREFE(Centre International Rennais d’Etudes du Français pour Etrangers)に通うことになります。学生がフランス語を確実に習得することができると大変評判の良い学校です。
CIREFEの留学生の国籍は、アメリカ約25%、中国約25%、ブラジル、日本の順です。日本人は毎年40名ほどが参加しています。交換留学生と一般の留学生が登録しています。
http://www.sites.univ-rennes2.fr/cirefe/
クラスはA1, A2, B1, B2, C1, C2の順で高度になります。このクラス順はDELF・DALFのレベルに対応したものです。日本人学生は筆記はできるけれども、会話がいまひとつなのでA2, B1クラスに多いそうです。フランス語に関する授業として、会話、作文、ラボ(フランス語による創作活動)などがあり、講義としては、文明、文学、映画、美術、フランス史、経済、建築、哲学などがあります。目安として、B2クラス以上のレベル(学習時間の目安550-650時間)だと、レンヌ大学の講義を聴いても大丈夫でしょう。授業以外にも文化的活動(映画鑑賞会)や観光ツアー(モン・サン・ミッシェルなど近郊散策。参加費は75 Euro)なども頻繁に実施されています。
授業料
語学学校の費用は留学生の自己負担となります。
週18時間(+追加授業1-2時間)×13週×2学期 : 1200 Euro (約13万円)
(正規料金は1380 Euroですが、交換留学生のため大学の登録証などがあって200E減免)
この授業料ですが、CIREFEはフランスの一般の語学学校と比べて半額以下の価格になっています。例えば、パリ・ソルボンヌ文明講座では週20hで2学期で3360E、パリ・カトリック語学学院では週21hで2学期5500Eです。
授業日程(日程はレンヌ大学の日程とほぼ連動しています)
留学生は8月末(最終週)に来仏して試験を受けることになります。授業開始は9月10日前後。
第1学期: 9月初旬=クラス振分試験 9月半ば~12月末=授業期間(13週) 10月末~11月第1週=トゥーサン休暇 
第2学期: 1月中旬=クラス振分試験 2月初旬~5月下旬=授業期間(13週) 2月下旬~3月初頭=冬休み 4月半ば~5月初頭=春休み
授業は、月~金で朝8時15分から夕方17時45分までで組まれています。クラスによって異なりますが、1日4~6時間ほどの授業を受けることになります。1コマ2時間で、20名弱の少人数です。2月にTCF-DAP(大学予備登録フランス語学力テスト)、5月にDELF・DALF(公式フランス語資格)が学校で実施されるので、希望者は受験することができます。学期終了後、希望者はさらに6月末~7月中旬(3週間)に夏期集中講習Cours d'étéを受けることもできます(週18時間+文化的活動。約550Eほど。学生寮に約22E/日で滞在)。
大学の授業への出席について
交換留学なので、大学の授業は無料で、自由に出席することができます。前期は語学学校に専念して、後期は大学の授業をいくつか履修してみるとよいでしょう。取得した単位は帰国後、首都大学東京の単位に換算されます。なお、授業はフランス語でおこなわれ、英語による授業プログラムはありません。
語学学校の通常コースには登録せずに、最初から大学の授業に参加することもできます。その場合、週に4時間、CIREFEのフランス語補講プログラムSoutien linguistiqueを受けることができます。筆記2時間+会話2時間×11週間です。1学期分は無料で、2学期目は115E(約13,000円)必要です。

レンヌでの生活について
留学生はレンヌ第2大学の隣にある学生寮への入室が保証されています。家賃は月218Eですが、住宅補助金が利用できるので、留学生が実質的に支払うのは月180Eほど(約2万円)です。8月末~9月初頭から5月末まで部屋を利用できます。7月以降も個人的にフランスにとどまる場合は、個人旅行をしたり、自分で別に住居を探したりすることになります。寮の部屋には、椅子、ベット、冷蔵庫、シャワー、トイレ、洗面所がついています。共同のキッチン、談話室などもあります。近隣に市内プールや運動場、学食があります。フランスの国民健康保険は年間203Eほどかかります。留学決定者は5月1日までに、各自でWEB上から入居申し込みをすることになります。

詳細についてはまた告知します。留学の意志がある方は仏文・西山 nishiyama.tmu[at]gmail.com まで早めにかならず相談にきてください。
レンヌ第二大学、学生寮、レンヌの街に関しては、本HPの「レンヌ大学」の写真や情報を必ず閲覧しておいてください。