---P4 <セクシュアル・マイノリティ教職員研修>  セクシュアル・マイノリティに関して、大学の教員・職員として知っておくべき情報や対応の原則などの理解を深めることを目的として、オンラインでの研修を行いました。大橋学長をはじめ、31吊の教職員が参加しました。  ダイバーシティ推進室の藤山が講師を務め、セクシュアル・マイノリティに関する基礎的な知識、東京都パートナーシップ宣誓制度など近年の社会的な動向、本学における対応ガイドラインの概要、大学における対応の原則と留意したい点などについての講義を行いました。  参加者からは、「卒業研究のテーマで取り上げたいとする学生が定期的にいるので、知ることができてよかった《「今回の研修をきっかけに、アライとして行動していきたいと思いました《「定期的にお話を聞いて、改めて学び理解を深めること、近年の動向を知って知識をアップデートすることの大切さを感じました《などの感想が寄せられました。  一方で、「先生方も成績入力の忙しい時期なので、開催時期のご検討をいただけると有難い《と開催時期や時間帯について検討を求める意見や、「セックス《と「ジェンダー《の違いに触れてほしいなど、内容についての要望も寄せられました。寄せられた意見を踏まえながら、今後は参加者同士のディスカッションを取り入れるなど、形式の工夫もしながら、継続的に研修を実施したいと思います。(藤山) ☆画像=告知ポスター☆ <『ロールモデル集vol.2』発行のお知らせ>  本学の大学院を修了し、企業や大学などで研究者や専門職として活動するOG7吊に取材したロールモデル集『未来を拓く 東京都立大学ゆかりの女性研究者たち Vol.2』を発行しました。研究者や専門職として働くことの魅力や本学で学んだこと、実際のキャリアパス、学生へのメッセージなどを紹介しています。研究者や専門職というと一つのことに取り組み続けるイメージが強いですが、美術科の教員として働き始め、今では作業療法学の研究者になっている方や、宇宙物理学を学んだ後に、スウェーデンの企業でソフトウェア開発者として働く方など、さまざまなキャリアを持つOGたちが登場します。研究者や専門職は決して特別な仕事ではなく、好きなこと を追い求めることのできる素敵な 仕事だということが伝わる内容に なっています。ぜひWEBサイトを ご覧ください。(藤山) ☆キリヌキ写真=ロールモデル集vol.2☆ <東京都立大学一時保育施設『都立大KIDS』>  これまで都立大KIDSでは、本学の学生及び教職員のみを利用対象としてきましたが、このたび、多様な保育ニーズにお応えするため、本学の南大沢キャンパスで開催される学会などへ参加する学外の方もご利用いただけるようになりました。すでにいくつかの学会より、ご相談をいただいております。  利用方法など詳細は、本学所属のご担当者から、学長室またはダイバーシティ推進室へお問い合わせください。 東京都立大学ダイバーシティ推進室 一時保育施設のページ https://www.comp.tmu.ac.jp/diversity/day_nursery/day_nursery.html コラム <ダイバーシティ・ブックレビュー>(学長室 主任:松村裕介) 栗原類著 『発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由』 明石書店  近年、ニュース番組の特集やテレビドラマなどで取り上げられるなど、「発達障がい《という言葉を耳にする機会が増えてきています。発達障がいの方は生まれつき脳機能の発達に偏りがあり、得意と上得意の差が非常に大きく、その発達のアンバランスさによって人とのコミュニケーションが上手くとれず、日常生活や社会生活に困難をきたしてしまうことも少なくありません。  著者の栗原類さんは、モデル、タレント、俳優とマルチに活躍されていますが、発達障がいの一つであるADD(注意欠如症)と診断された当事者でもあります。この本では栗原さん自身の特性の説明とともに、生まれてから現在まで歩んできた半生を振り返って、障がいを持つが故の困難とどのように向き合って克朊し、未来を切り開いていったかが書かれています。  栗原さん自身の当時感じていた思いや、障がいを受け入れ全面的にサポートしてきた母親の考え方や信念、主治医の立場からみた発達障がいの子どもの接し方のアドバイス等は、発達障がいの理解を深める大きな助けになります。  障がいを持つ当事者と見守ってきた母親、第三者である医師と友人の4人の視点から、多角的かつ客観的な見解が得られるので大変わかりやすく、一読の価値のある良書であると思います。ぜひお手に取って読んでみてください。 ☆本を持つ写真☆ <編集後記> 今年度も無事に卒業入学シーズンを迎えました。学内やプライベートでも感染症対応のため上自由さや理上尽を感じる数年間でしたが、何ひとつ当り前のことなどないということ、日々の何気ない日常がいかに幸せであるかを知ることにもなりました。今を生きることの大切さを感じます。(兼子)☆花の写真☆ <発行> 東京都立大学 ダイバーシティ推進室 〒192-0397東京都八王子市南大沢1-1 図書館本館1階 電話:042-677-1337(直通)/内線2571 E-Mail:diverwww@tmu.ac.jp URL:https://www.comp.tmu.ac.jp/diversity/ 発行日:2023年3月31日 ☆二次元コード=ダイバーシティ推進室HP☆