---P1 (東京都立大学ロゴマーク) 東京都立大学 ダイバーシティ推進室 ダイバーシティ通信  Newsletter No.34 ☆表紙写真=都立大南門前に咲く満開の桜の木☆ <Contents> P1 2022年度文化的多様性を持つ構成員交流会『いけばな体験会』 P2 学生支援スタッフ振り返り会/勉強会 障がいのある学生支援/2022年度総括 寄稿『2023年春、卒業を迎えるにあたって』 寄稿『PEPNet-Japanの発表を通して』 P3 南大沢キャンパスバリアフリーチェック講習会報告 コラム『ダイバーシティとスポーツ』 P4 セクシュアル・マイノリティ教職員研修 『ロールモデル集vol.2』発行のお知らせ コラム『ダイバーシティ・ブックレビュー』 2022年度文化的多様性を持つ構成員交流会 <いけばな体験会>  ダイバーシティ推進室では、外国籍の教職員や留学生が日本文化に触れる機会を提供することで、それぞれの間での交流を深めることを目的として、茶道や書道、座禅などの日本文化の体験を通じた交流会を行ってきました。コロナの流行以降は、対面での交流が難しいことから、交流会を実施できない状況にありましたが、昨今の状況の変化もあり、久しぶりに対面での交流会として、生け花の体験会を開催することができました。  インドネシアやベトナム、メキシコなど、さまざまな国からの留学生8吊が参加して行われた体験会では、参加者それぞれの簡単な自己紹介からスタートしました。南大沢キャンパスだけでなく、荒川キャンパスや日野キャンパスで学んでいる学生の参加もありました。  次に、講師による生け花の概要や簡単な歴史についての解説が行われました。一説によると、生け花は室町時代に成立したとも言われており、とても長い歴史を持っているそうです。また、明治時代には建築家のジョサイア・コンドルなどが海外に紹介したことをきっかけとして、海外でも関心を持つ人が多い営みのひとつと言われているそうです。  解説の後、講師による生け花のデモンストレーションが行われました。まずはシンプルな花器にオーソドックスな草花の組み合わせで、生け花の基本に忠実な作品を作り上げていく様子を見せていただきました。続いて、変わった形の大ぶりな花器に、花開いた桜を中心とした、とてもゴージャスな作品を作り上げていきました。一つひとつの草花が生けられていくごとに、全体のようすも大きく変化し、短い時間の間に新しい空間が誕生するような、そんな上思議な気持ちを感じました。  講師によるデモンストレーションの後は、3グループに分かれて作品制作に取り組みました。それぞれのグループが楽しそうにコミュニケーションをとりながらコンセプトを決め、助手の皆さんの協力や講師の指導を得ながら、時に基本に忠実に、時に思い切ったアイディアで草花を生け、そこに新しい空間を生み出していました。  完成した作品を前に、各グループの代表が作品のコンセプトや込めた思いなどを発表するプレゼンテーションタイムとなりました。参加者はそれぞれ、「サンシャイン《「変化《「空《などのキーワードで、自分たちの作品に込めた思いを語っていました。  最後に、作り上げた作品とともに記念撮影を行い、交流会は終了となりました。使用した花を持って帰る参加者や、参加者同士で写真を撮り合い、連絡先を交換する様子なども見られ、盛況のうちに会を終えることができました。  参加者からは、引き続き、日本文化を体験できるようなイベントの開催を求める声が寄せられています。今後も、さまざまな方法で文化の体験とそれを通じた参加者の交流を促進するようなイベントを開催できればと思います。(藤山)  ☆写真1=協力し合いながらいけばなを生ける留学生☆ ☆写真2=いけばなの先生を囲んでの全員写真☆