---P3 <オープンキャンパス(南大沢キャンパス)>  2022年7月17日(日)と9月18日(日)に開催された、本学南大沢キャンパスの大学説明会において、ダイバーシティ推進室の取組紹介を行いました。対面での開催は、2019年以来となりました。  『障がいのある学生支援』ゾーンでは、視覚障がい、聴覚障がいそれぞれの学生への支援内容や支援スタッフの取組をまとめたポスターと、実際に使用している支援機器の一部を展示・解説しました。  『理系女子のキャリアパス』ゾーンでは、本学の理工系学部・研究科の女子学生の就職状況を示したポスターを展示し、進路選択のための情報提供を行いました。  『セクシュアル・マイノリティの理解』ゾーンでは、基礎知識を解説したポスターと、本学における取組内容をまとめたポスターを展示・解説しました。  フロア中央のスペースでは、支援スタッフによるトークイベントも行われました。支援スタッフに参画したきっかけや実際に活動してみた感想、受験勉強の方法、サークル活動、アルバイトといった学生生活の様子など、特に受験を考えている高校生にとって身近な話題を織り交ぜてのクロストークを行いました。また、初めての試みとして、参加者と一緒にダイバーシティについて考えるミニワークショップも開催し、好評を得ました。  来場者からは、『大学のサポートの良さが伝わった』『大学の雰囲気が分かってよかった。学生の意欲が伝わってきた』『娘が理系にいますが、将来に希望がもてました』などの感想が寄せられ、学部のガイダンス等とはまた異なる角度から、本学の特徴を提示できたことがうかがえました。今後の大学説明会においても、引き続き、ダイバーシティ推進室の取組等について紹介していければと思います。(藤山)   ☆写真1-3=オープンキャンパスの様子☆ <手話講習会【中級】>  前期の手話講習会初級コースに続き、今年度も後期は中級コース(6吊受講 )を開催しました。中級コースは、図書館のプレゼンテーションルームにて、日常会話レベルの手話の取得を目指しつつ、学習を進めました。  今期は受講生の数がやや少ない反面、全体的に習熟度が高く、最終日の地域のろう者との交流会でも、手話の読み取りが円滑な様子がありました。  交流会の日には、趣味や目指している将来のことについて話しをする様子や、とても賑やかに交流をする様子がありました。受講生からは、『昔から手話に興味があって、どこかに勉強しに行こうかなと考えていたので、大学でできてとても嬉しかったです。』『ろう者に伝わる手話表現を丁寧にわかりやすく教えていただきました。楽しく受講することができました。』といった感想もあり、充実した学びを得ることが出来た様子でした。手話講習会が終わってしまうと日常で手話を使う機会が減ってしまいますが、次年度以降も学習が継続できるように様々な取り組みを行っていきたいと思います。(益子)   ☆写真=交流会で手話を使う学生達☆  <都立大KIDS『秋の見学会』>  2022年10月7日(金)に、今年度2回目となる東京都立大学一時保育施設『都立大KIDS』の施設見学会を開催しました。これまでの見学会は、年1回の開催でしたが、10月に着任する教員もいるため、新たに後期にも開催することとなりました。  全体のプログラムは前回と同様で、施設長の吉池先生をはじめとした、保育施設の先生方のご協力のもと、とても和やかな雰囲気のうちに進行することができました。また、見学会の時間帯に保育の利用者がいたことから、実際の保育のようすを見ることもできました。  今回、参加していただいた方は、この見学会があることで一時保育施設の存在を知ったとのことで、教職員の間でも一時保育施設が知られていない場合があり、今後も認知度向上のための継続的な取り組みが必要なことがうかがえる結果となりました。(藤山)    ☆写真=見学会の様子☆  コラム ダイバーシティとスポーツ<審判員としての女性の活躍>  カタールで開催された、FIFAワールドカップカタール(カタールW杯)において、国際サッカー連盟(FIFA)は歴史上で初めて女性審判員6吊を起用しました。1次予選のドイツ対コスタリカ戦では、ピッチ上の3人の審判員すべてが女性となりました。(※)もちろん、これは史上初めての出来事です。また、日本からも山下良美さんが大会の審判団に参加し、『第4の審判』として6試合に携わりました。  今回の大会で女性審判員を登用したことに関連して、FIFAは国籍や性別に関係なく審判の質を重要視すること、そして将来的には様々な大会で女性審判員が活躍する状況が通常のこととして認識されるようにすることを目標として掲げていると言います。この取り組みは端緒についたばかりで、日本においても、まだ男性のトップリーグの試合を裁くことができる女性審判員は少なく、最上位のJ1では、山下さんが2022年7月に初めて主審を務めたばかりです。  しかし、世界の舞台で複数の女性が、審判としての責務をまっとうした姿をみれば、性別にかかわりなく試合を裁けることが容易に理解されるでしょう。今回のカタールW杯のできごとを契機に、プレイヤーだけではなく、審判員としての女性の活躍の場も広がることが期待されます。  それだけに、この件を報じたメディアに、『新しい歴史を作る3カ国3吊の美しき主審たち』『主審と共に重要な役割を担う可憐な副審3吊』と、『女性らしさ』に重きを置いた表現があったことは残念です。『新しい歴史』を伝えるメディアの視点が旧態依然とした価値観に基づくものであっては、その意義は伝わらないでしょう。(藤山) ※主審ステファニー・フラパールさん、副審ネウザ・バックさん、カレン・ディアス・メディナさんが担当