---P2 DIVERSITY WEEK 2022 スタッフ活動報告会 <バリアフリーチェック講習会報告>  昨年度2022年2月に行ったバリアフリーチェック講習会の内容について、今回の報告会では、3吊の学生支援スタッフを中心に報告を行い、大学内の物理的なバリアについて参加者(教職員5吊、学生22吊)と共にその課題を共有しました。  報告の中では、バリアフリートイレや各棟のエレベーターに加え、建物の内外にある各通路の点字ブロックや障害物の有無について、点検を通して発見された課題を共有することが出来ました。  参加者からは、『(中略)実際、看板の位置や、ゴミ箱の位置など、当事者になってみないとわからないような事が多く、町でみた時に、少しでも改善できるように心掛けるようにしようと思いました。またトイレの開閉は、引き戸でも困難に感じるのだなと思い、利用者がいた場合、手助けが出来るようにします』という声が挙げられました。また、発表した学生支援スタッフからも、『今回バリアフリーチェック講習会に参加させてもらったことで、バリアフリーなものにするために、どんな着眼点を持っていたらよいのか、例えばトイレのボタンの位置で半身麻痺の方が押しやすい位置など、益子さんが実際に椅子を用いて説明されていたのでとても分かりやすかったです。また、来てくださった方のご質問を聞いたことで、新たな視点やアイデアを知ることができて面白かったです』といった感想が寄せられ、学内の物理的なアクセシビリティの向上のみならず、それぞれのバリアに関する捉え方の変化にも影響をもたらしているといえます。  この講習会は夏期休暇中も2回実施予定です。点検の結果については引き続き、本学のバリアフリー推進に資するため、学内において提言していきたいと考えています。みなさんも日々の大学生活の中で、こういったバリアについてお気づきの点がありましたら、ぜひ当室までご連絡ください。どうぞよろしくお願いします。(益子) ☆画像=バリアフリーチェック講習会報告ポスター☆ DIVERSITY WEEK 2022 男女共同参画講演会 <ジェンダーの視点で考える復興・防災>  男女共同参画の立場から、防災や災害からの復興に際して、どういった取組が必要なのか。また実際の事例を通して、防災や災害からの復興の場面において、男女共同参画の視点の必要性と有効性を理解することを目的に、復興庁男女共同参画班で政策調査官を務める石塚文絵さんを講師としてお招きして、講演会を開催しました。  東京都特別区の職員として、福祉事務所や子ども家庭支援センター、点字図書室など、まさにダイバーシティにかかわる職を経験されてきた石塚さんは、東日本大震災後は被災地の自治体で支援事務にも従事しました。こうした経験を踏まえ、被災者の状況は時間の経過とともに変わっていくため、そのフェーズに応じた支援が必要なことや、避難所にはあらゆる世代の、さまざまな家族構成の人々が、心身の健康にリスクのある状態で避難してくるため、それぞれの状況に応じた対応が必要なことなどが説明され、こうした状況に的確に対応していくうえで、男女共同参画の視点が上可欠であることが示されました。  また、避難所や仮設住宅をどう運営するか、必要な支援をどう求めていくか、生活再建をどう進めていくかなど、発災直後から復興まで、さまざまな段階で、意思決定への多様な人々の参画が必要な状況が発生することからも、災害時にこそ『問題に気がつくための視点』『誰も切り捨てることのない視点』として、男女共同参画の視点が重要な意味を持つことが指摘されました。  参加者からは、『さまざまな立場の人が支援を求めることを躊躇しない環境になればいいなと思う』『災害時だけでなく、普段から様々な立場の人の考えを知っておくことが必要だと感じた』といった感想が寄せられました。(藤山) ☆画像=ジェンダーの視点で考える復興・防災ポスター☆ ☆写真=講演中の石塚文絵氏☆ <手話講習会【初級】>(全8回:5/13から7/8まで開催)  毎年度、募集開始から2~3日で定員に達するほど人気の手話講習会ですが、今年度も参加者は学部の1年生から大学4年生、プレミアムカレッジ生など多岐に渡りました。昨年度はオンラインでの開催になりましたが、今年度は感染症対策をしたうえで対面にて開催しました。7月に開講した対面での”ろう者との交流会”では、ろう者同士が生き生きとした手話表現で話をする様子を見て、受講生たちは驚くと共に充実した表情を見せていました。  講習中には、指文字や挨拶などの手話表現に始まり、趣味や出身地の話などを練習しました。参加者からは『空きコマに無料で手話を学べるならせっかくなので受けてみようという軽い気持ちでしたが、受講して良かったと思います』といった感想や『普段、ろう者の方とコミュニケーションをとる機会がなかったので、良い経験になりました。楽しかったです。ありがとうございました』といった感想もありました。  後期には中級の手話講習会も実施予定であり、受講生からはこちらの受講を希望する声や、実際に手話検定に向けて勉強を進めたい、といった声など前向きな感想が多く寄せられていました。  今後もこのような講習会を通して、コミュニケーションの幅広さや文化の違いなどについて学べる機会を引き続き設けていきたいと思います。(益子) ☆写真1.2.3=手話講習会の様子☆