八 雲 賞 1982年度創設 |
建築学科50年誌より(〜1999年) 八雲賞は1982年の創設以来すでに17回の審査を数え,設計を志す学生達にとって実践で活躍している卒業生と直接対話できる貴重な機会になっています.11回以降は公開審査とし,10人前後の卒業生による一日がかりの白熱した選考過程を学生達にすべてオープンにしています.ライブ感覚溢れる審査会では,作品を巡る審査委員同志の衝突等なかなか見応えがあります.最優秀の八雲賞1点には副賞として高級コンパクトカメラが,次点の奨励賞2点には木箱入キャステル色鉛筆100色が,その日の夜の懇親会にて贈られます.さて,このようなポジティヴな活動を来年はより多くの卒業生に対して開いたイベントにすべく,東京の神宮前JIAビル1階ギャラリーを会場に公開審査を行う予定です.2000年2月19日(土)に審査,その後約1週間の作品展示を行う予定です.詳細は次回ニューズ(1999年末発行)でご案内します.是非足をお運び下さい. 八雲賞審査事務局: 佐々木龍郎(1987年卒) 最近の八雲賞について(2021年掲載)(下をご覧ください) ...ご存知の通り、八雲賞は都立大の卒業設計をOBの建築家が喧々諤々議論を戦わせながら審査をする場であり、その伝統は40年近くにわたって引き継がれています。... ※写真付きは,会員専用ページにあります。 八雲賞の受賞者と受賞作品 一覧(準備中) 現在作成中です(会員専用ページで一覧が見られます)。情報をお寄せ下さい。 |
最近の八雲賞について 富永大毅(2001年卒)/株式会社TATTA 代表取締役 それまで八雲賞の運営をされていた門脇耕三さん(2000年卒)と古澤
大輔(2000年卒)さんが明治大と日大の常勤にそれぞれ決まったのをきっかけに、私富永大毅(2001年卒)と同期の鹿内健(2001年卒)に運営のバトンが渡ったのが2016年頃で、それ以来都立大での設計課題の非常勤と合わせる形で八雲賞の運営を行ってきました。 ご存知の通り、八雲賞は都立大の卒業設計をOBの建築家が喧々諤々議論を戦わせながら審査をする場であり、その伝統は40年近くにわたって引き継がれています。 一方で私が運営を引き継いだ頃には、既にOB会などからの資金的援助はなく、大学の学内審査の方でも毎年3−4名の建築家をはじめとした審査員を連れてくることが慣例となったり、学外での数多くの卒業設計の賞が開催されるようになった背景もあって、八雲賞の存続意義が問われている時期でもありました。 同時にオリンピック需要などもあって景気がよかったことから、進学せずに就職する学生も多く、いわゆるアトリエ系建築家の人気も落ちた状況で、どのように審査員の人選をするのか、ということにもかなり頭を悩ませました。 ただ一方で運営側の懸念を他所に、学生の方からは依然として八雲賞に対する熱は高く、運営する側として、これからの八雲賞を、卒業の先にどんな個性的なOBがいて、どのように多様な視点で建築を見ているかを伝えて、なるべくたくさんの学生の背中を押してあげることだと位置づけ、OB審査員も心行くまで建築議論を楽しめる場として設計しました。 毎年6名の審査員に審査をお願いしていますが、現在はアカデミックな建築家も変わらずにいれば、街づくりや不動産的な視点で活動している建築家、不動産会社の社長、現役の組織設計勤務のスタッフ、独立前のアトリエ勤務スタッフまで、時には藤木隆男先生や深尾精一先生といった退官された先生方にも審査にご参加頂くなど、かなり多様な審査員で構成するようになっています。 同時に運営者の更新と、教えっ放しにならないような教育への関わり方の構築のために、OBの非常勤講師が八雲賞の運営も司るようにしています。2021年現在、運営は富永、鹿内と井川充司(2002年卒)原 浩人(2002年卒)廣瀬健(2003年卒)の5名です。こちらは非常勤で教えていることもあり、全て建築家として個人で活動しているOBで構成されています。 毎年秋頃になると忙しく活躍しているOBの面々に、八雲審査員をお願いしているのですが、完全ボランティアであり、打ち上げの会費も学生分をかなり負担してお願いする状況が続いている*にもかかわらず、それでも毎年やりたいと言ってくださる先輩方が数多く、ここ数年毎年司会をお願いしている佐々木龍郎さん(1987年卒)を筆頭に、改めて東京都立大学OBの母校愛と縦のつながりの強さを感じております。この場をお借りして、改めて八雲賞を支えて頂いたOBの皆様に感謝申し上げたいと思います。 深尾先生は毎年審査員の審査と称して会場にお越しいただいていますし、一昨年退官された小林克弘先生も2020年度の現地審査のオンライン中継に参加頂たり、審査する側もかつての先生に審査されるという状況が構築されつつあり、卒業して20年以上たって改めて教えて頂いた先生に感謝する機会が増えています。 コロナ禍が長引いていますが大学の理解、先輩・後輩含む学生の献身により、本年度も2022年2月11日に国際交流会館での現地開催を予定しています。オンラインでも中継予定ですので、ぜひ後輩学生の奮闘と、昨今は非常に優しいOB審査員の愛ある批評をご覧いただければと思います。 (2021年12月 記) ※写真付き版 会員専用 八雲賞ページ *本同窓会が軌道に乗りましたら,同窓会が諸費用を負担する予定です。同窓会は皆様からの寄付で運営します。 是非,ご寄付をお願い致します。 ⇒ 会員専用ページ ホーム参照 [送金先 郵便貯金 記号10190 番号50751311 氏名 都立大建築同窓会 ← 振込人名に卒業年を入れてください。 また,出来ましたら下記の連絡先まで,振り込まれたことをお知らせ下さい。] [同窓会連絡先 archalum-ml@ml.tmu.ac.jp] |
★ 2022年度(2023年) 八雲賞 審査結果 今年度の八雲賞審査・講評会は,2023年2月12日に国際交流会館で 行われました。(対面+zoom中継) 審査員6名による厳正な審査の結果,下記の方・作品が選出されました。 ◎本 賞 タシャ アデリナ 君 「Mangrove Floating Village(スラム規制とマングローブ林保護)」 ◎奨励賞 玉地 沙季 君 「tool sharing」 松本 勇生 君 「ヒト・モク交差点」 受賞者の皆様,おめでとうございます。 また,運営してくれた皆様,ありがとうございました。 ■八雲賞審査・講評会の動画 YouTubeに公開しました。ご覧下さい。 https://www.youtube.com/playlist?list=PL0EUOoDbl8D6FwLEwFRn7uGYtAR6pEuj8 ■審査員 吉⾥ 裕也(1996年卒)、⾨脇 耕三(2000年卒)、和久 倫也(2003年卒) 湯 ⾹菜⼦(2004年卒)、畑江 未央(2008年卒)、岡 佑亮(2012年卒) ■司会:佐々⽊ ⿓郎(1987年卒) ■事務局 幹事:廣瀬 健(2003年卒) 委員:富永 ⼤毅(2001年卒)、⿅内 健(同左)、井川 充司(2002年卒)、 原浩⼈(2002年卒)、品川 雅俊(2005年卒)、梁井
理恵(2007年卒) |
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