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東京都立大学 大学院システムデザイン研究科 機械システム工学域
東京都立大学 システムデザイン学部 機械システム工学科

熱物質移動
     研究室

配属研究室を考えている学部生へ

 4年次に行う卒業研究は、3年次までの講義と演習に基づく学習形態とは大きく異なります。何よりも自主性が求められます。しかしその分充実感が得られるはずです。

 本研究室でも自主性を尊重しています。配属後は研究テーマに関する調査、実験、考察、成果発表を自分自身で考え、提案し、実行してもらいます。ただ、すべて一人で行うというわけではなく、最初のうちは教員、先輩と相談しながら取り組むべきことを決めていきますので安心してください。

 配属後は必然的に研究室中心の生活になると思います。コアタイムは設けていませんが、できるだけ多くの時間を研究室で過ごすことが大切です。研究室の仲間との交流や研究テーマに対する想いが深まってゆき、それは学習研究意欲を時間増分以上に高める効果があるからです。ぜひそのような深まりを感じられる状況になってほしいと思います。こうした研究生活によって知識や技術が自然と体得され、一年後には自分の考えや研究成果を堂々と発表できるようになるはずです。この一年間の成長というのはすごいんです。
 
 卒業研究のために単位は3年次までにすべて取得しておくことを勧めます。同時に、熱工学に関係する講義はもちろんですが、様々な講義を積極的に受講しておくことを勧めます。現在の熱工学研究は多様な領域に広がっていますので、学問分野を横断する知識が必要ということもありますが、将来の如何なる職種や社会状況にも対応できる厚みのある知識を身につけておいてほしいからです。また、大学院進学を考えているのであれば、卒業研究と並行できるような受験勉強の計画を今のうちから立てておくことを勧めます(受験日まであっという間です)。本研究室ではそのためのサポートを最大限行います。

 最後に、研究を行っていく上で何よりも重要なことは明るく元気なことです。それさえあれば(成績にはちょっと自信がなくても)研究を楽しく継続することができ、結果的に成果も出てくるんです。一緒に楽しく研究しましょう。

   角田 直人

本研究室の定例行事

・研究報告会(1回/週):各自の研究成果を発表し討論します。一部は英語で発表することにしています。
・学生勉強会(1回/週):近赤外分光法や熱流体計測法に関する学生のみの勉強会です。
・論文輪講(1回/週):各自の研究に関連する最新の国際学術論文をピックアップして、解説します。

・4月:歓迎会(おそらく花見BBQ)
・7or8月:夏期合宿ゼミナール
・8月:院試おつかれさま会
・10月:卒論中間発表会
・12月:忘年会
・2月:卒論発表会
・3月:学会発表(卒論生も機械学会で発表します)
・3月:卒業祝賀会

質問・相談は学生室(9-367)まで。お待ちしています!

卒業後の就職先(2019年度まで)

Amazon、旭化成株式会社、オリンパス株式会社、株式会社荏原製作所、株式会社小田原エンジニアリング、株式会社明電舎、キヤノン株式会社、JFEスチール株式会社、セイコーエプソン株式会社、千葉大学、TOTO株式会社、凸版印刷株式会社、パナソニック株式会社、Peach Aviation株式会社、不二サッシ株式会社、郵政省 他


実験室写真

 私たちの実験室は南大沢キャンパス10号館機械精密実験棟にあります。
 


紫外-可視-近赤外分光光度計
様々な試料の紫外域から近赤外域までの分光特性を調べます。




フーリエ変換赤外分光光度計(FT-IR)
様々な試料の赤外分光特性を調べます。




水蒸気可視化システム
水蒸気量を制御したガスの流れをイメージングします。




誘導加熱および温度イメージングシステム
液体内部の磁性粒子やを高周波誘導加熱し、そのときの温度分布や流れを測定します。




SC光源-AOTFシステム
任意の波長の光の照射システム。試料の光学測定やイメージングに使用します。




実験室全景
これ以外にも2つの実験室があります。