4年次に行う卒業研究は、3年次までの講義と演習に基づく学習形態とは大きく異なります。何よりも自主性が求められます。しかしその分充実感が得られるはずです。
本研究室でも自主性を尊重しています。配属後は研究テーマに関する調査、実験、考察、成果発表を自分自身で考え、提案し、実行してもらいます。ただ、すべて一人で行うというわけではなく、最初のうちは教員、先輩と相談しながら取り組むべきことを決めていきますので安心してください。
配属後は必然的に研究室中心の生活になると思います。コアタイムは設けていませんが、できるだけ多くの時間を研究室で過ごすことが大切です。研究室の仲間との交流や研究テーマに対する想いが深まってゆき、それは学習研究意欲を時間増分以上に高める効果があるからです。ぜひそのような深まりを感じられる状況になってほしいと思います。こうした研究生活によって知識や技術が自然と体得され、一年後には自分の考えや研究成果を堂々と発表できるようになるはずです。この一年間の成長というのはすごいんです。
卒業研究のために単位は3年次までにすべて取得しておくことを勧めます。同時に、熱工学に関係する講義はもちろんですが、様々な講義を積極的に受講しておくことを勧めます。現在の熱工学研究は多様な領域に広がっていますので、学問分野を横断する知識が必要ということもありますが、将来の如何なる職種や社会状況にも対応できる厚みのある知識を身につけておいてほしいからです。また、大学院進学を考えているのであれば、卒業研究と並行できるような受験勉強の計画を今のうちから立てておくことを勧めます(受験日まであっという間です)。本研究室ではそのためのサポートを最大限行います。
最後に、研究を行っていく上で何よりも重要なことは明るく元気なことです。それさえあれば(成績にはちょっと自信がなくても)研究を楽しく継続することができ、結果的に成果も出てくるんです。一緒に楽しく研究しましょう。
角田 直人