スタンフォード大学

私は、2002年3月から、Visiting Facultyとしてカリフォルニア州のスタンフォード大学に1年間滞在していました。

スタンフォード大学はアメリカ東部の名門大学ハーバードと並ぶ全米屈指の私立大学で、大陸横断鉄道の立て役者で、もとカリフォルニア州知事であったLeland Stanfordが15歳で病死した一人息子の追悼のために、1891年に設立した大学です。(Leland Stanford Junior University
場所はサンフランシスコから南に約30マイルのPalo Altoで、広大なキャンパス内にはロマネスク様式の美しい建物が点在しており、自然にあふれ、サンフランシスコとは別世界の環境にあります。

私の所属は、医学部のDepartment of Psychiatry and Behavioral Sciencesでした。その内のCenter for Narcolepsy、いわば睡眠研究所というところです。ここでは睡眠に関して、分子生物学、生化学、生理学、薬理学、行動学、そして臨床医学など様々なアプローチで研究を行っています。特に、スタンフォードにはナルコレプシー犬のコロニーがあり、世界をリードする研究成果が得られています。
 

[Staff]

研究所と写真の説明はこちら(クリック)

ここで、従来よりのあくび研究をもとに、睡眠・覚醒のメカニズムについて、生理学的、神経薬理学的、組織学的手法を用いて研究を行いました。またこのあくびのメカニズムに伴うpenile erectionについても検討を始めています。
この行動は、睡眠中にも見られる現象で非常に興味深いものです。
なぜあくびと同じメカニズムで発現するのかはなぞですが、少しでもひもとけたらと思っています。

この疑問について興味・関心、あるいは何かアイディアがありましたら、ご連絡いただければうれしく思います。
 

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Stanford University School of Medicine
Dept. Psychiatry and Behavioral Sciences
Center for Narcolepsy
701B Road-RM120
Palo Alto, CA 94304, USA

E-mail: ikita@stanford.edu (not available)