東京都立大学 大学院 人間健康科学研究科 人間健康科学専攻
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「行動を調節する脳、行動により変化する脳」
ヒトをはじめとする生物の行動は、脳内の多種多様な神経システムが複雑に相互作用することによって調節されています。脳内には行動そのものを制御するシステム(運動野、皮質脊髄路、他)と、それとは別に情動反応や覚醒状態を調節するシステム(大脳辺縁系、脳幹網様体賦活系、他)が併存しており、それらが密接に連絡を取り合い、感情や記憶、自律神経のはたらきをコントロールしながら、無意識のうちに状況に応じた行動を発現しています。したがって、我々の行動パターンは、環境要因や様々な物理的、精神的、社会的刺激(ストレス)が脳に作用することよっても変化します。 一方、行動が脳に作用することにより、脳の構造やその機能も変化していきます。たとえば、ラットやマウスに運動を行わせると、うつ・不安行動が低下し、記憶に関与する脳部位である海馬で神経細胞の新生が促進されること、などが報告されています。日常生活における身体活動量が激減し、うつ病や認知症などの精神疾患が大きな社会問題となっているこの現代社会において、行動によって「こころの健康」を増進できる可能性に期待が集まっています。 行動生理学研究室ホームページ |
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