第2回研究会(2006年7月8日(土) 14時 〜)講演概要

会場: 上智大学 四谷キャンパス 11号館3階 11−305

講演者: 河原林 健一 氏 (国立情報学研究所)
タイトル: Disjoint Paths and Network
概要: The Disjoint Paths Problemsとは、ターミナルが決まった点同士を結ぶ DISJOINTなパスが存在するか?という問題で、ネットワークフロー問題、 ROUTING問題等の応用に多数使われている。グラフ理論、組合せ最適化、そして、 アルゴリズムでも、大きなトピックとして扱われている。 本研究では、現在までに知られた結果、とくに有名な、Robertson-Seymourの 定理を中心に解説し、その後、ここ1年でB.REEDとの共同研究で得られた、 Robertson-Seymour定理のパリティーバージョンへの拡張とその理論を解説する。

講演者: 今村 俊幸 氏 (電気通信大学)
タイトル: 固有値計算数学ライブラリの動向と大規模計算の実例報告
概要: 従来固有値計算は非常に負荷の大きな計算であると認識されてきたが、 最近の研究で安定かつ高精度のアルゴリズムが提案されている。 計算機の能力の向上に伴い、数千元の実対称行列の全対角化もPC1台で 可能となってきている。また、並列計算機での数学ライブラリの 整備も進んでおり、より大規模な問題も扱うことが可能になっている。 講演では固有値計算数学ライブラリの動向と地球シミュレータなどの スパコンを用いた大規模固有値計算の最新研究例を報告する。

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