量子化学 I (2012年度:水曜日8:50-)


授業概要
 化学現象のほとんどが電子の振る舞いを知ることによって理解される。
電子の挙動などミクロな世界を記述するには量子論の概念と方法が必要と
なる。量子論を主たる基礎理論として量子化学と呼ばれる領域が形成され
ている。本講義では、量子化学を習得するための基礎として、量子力学の
基本原理の導入から原子の電子状態を導出するまでを講義し、更に、量子
論に基づいて化学結合を記述する方法(分子軌道法や原子価結合法)につ
いて述べる。

参考書:マッカ−リ・サイモン 物理化学(上)分子論的アプローチ
関連科目:化学コース向けの「一般化学T」を受講していることが望ましい。
成績評価:期末試験とレポートと出席で成績判定する。
     <追記>レポート提出は「出席」に準じるが、その比重は出席より重いものとする。
           レポート提出日は出欠を取らない。


講義予定の概略
00/00 資料
04/11 01−03章 前期量子論
04/18 04章 ボーアの原子模型
04/25 05章 シュレーディンガー方程式1
04/25 レポート提出締切(1〜4章の章末問題)
05/02 全学休校日
05/09 06章 シュレーディンガー方程式2
05/16 07章 2原子分子の振動(調和振動子)
06/16 レポート提出締切(5〜6章の章末問題)
05/23 07章 続き
05/30 08章 2原子分子の回転(剛体回転子)
06/06 09章 水素原子1
06/13 09章 続き
06/13 レポート提出締切(7〜8章の章末問題)
06/20 10章 ヘリウム原子 (この章の章末問題は内容が逸脱しているので試験範囲にあらず)
06/27 中間試験案(1章〜8章)解答
07/04 11章 磁気的相互作用
07/11 12章 2電子系(再度、ヘリウム原子)
07/18 13章 3電子系(リチウム原子)14章 水素分子
07/25 15章 He-H+分子
08/01 期末試験結果


       1章〜3章の解答
       4章の解答
       5章の解答
       6章の解答
       7章の解答
       8章の解答
       巻頭言





昨年の資料
  記述や章末問題は改定されるので注意、
  今年度の受講生は今年度の資料を使うこと。


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