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研究の紹介

ポスター(摩擦関連微粒子関連

表面構造による機能発現

  • センサの高感度化
     微細構造を設けることで表面積を増し,センサを高感度化することができます.下図は酸化亜鉛の微細ウニ状構造の製作例を示し,自己整列微粒子を核とした水熱合成法により,ウニを一様に並べた構造ができ,センサ感度の向上も確認しました.

  • 濡れと流動性の制御
     表面に設けた構造で,流動性を向上させたり低下させることができます.

  • 光学機能の制御
     自己整列させた微粒子をエッチングのマスクとし,ナノ構造を比較的容易に製作することができます.このような構造は,光の反射を抑えることができます.

  • 摩擦の制御
     濡れた床でツルンと滑ってしまうのは,速度の増加に伴って流体の圧力が増し,動摩擦係数が小さくなるためです.床に設けた凹凸で流体の圧力を下げることができれば,より安心な床をつくることができます.

  •  砂などの転がり要素がを含まれる場合は,さらに複雑な状況となります.砂粒に見立てた微小球を介在させた実験も進め,路面に設けるべき凹凸構造の検討も行っています.
     
    (本研究の一部は(財)JKAの補助を受けて行われました.詳細はこちら

大面積自己組織プロセス・転写プロセス
  • 自己組織構造の樹脂転写
     自己整列させた微粒子を,紫外線硬化樹脂等を用いて反転転写・固定することができます.
     

  • ディスペンサ塗布
     ディスペンサを用いて基板上に懸濁液を吐出,乾燥させて自己組織構造を製作することができます.この方法によればマスクレスで微粒子のパターニングを行うことができます.

  • 構造付き基板による選択微粒子自己整列
     水性懸濁液は基板に設けた微細溝に流れ込むため,溝に選択的に微粒子構造を設けることもできます.

  • 濡れ性パターンによる微粒子自己整列
     基板を親水部と疎水部にパターニングし他後に懸濁液から引上げることで,親水部のみに微粒子を自己整列させることができます.

仮配属向け紹介資料
連絡先 moronuki[at]tmu.ac.jp ([at]を@に変更願います)