平成18年度前期 代数学特別講義III・*情報数理科学概論(1)(首都大)・*代数学概論(都立大)

時間割:木曜3限2単位
教室:11(理工教室棟)−102

授業要目

授業方針・テーマ

代数幾何入門。代数幾何の基本的対象であるスキームと層係数コホモロジーの要点を易しく解説する。抽象度の高さから敷居が高くなりがちなので、この講義では意味を伝えることを重視する。証明の細部は文献に委ねることもある。

習得できる知識・能力や授業の目的・ねらい

代数幾何学のみならず、数論・微分幾何学・物理学・情報科学などでも使われる代数幾何の基礎概念を身につける。

テキスト

執筆中。

成績評価方法

出席・レポート(100%)

特記事項

代数学A・B・C、幾何学A・B・Cを修得していることが望ましい。
(壮大な予定)
4/13 Hilbertの基底定理,ネーター環の準素イデアル分解,代数的集合,Zariski位相,分離的
4/20 関数環,既約,ネーターの正規化定理,Hilbertの零点定理
4/27 スペクトルの定義・位相・射,局所化
5/11 テンソル積,圏
5/18 極限,関手,圏の同値
5/25 表現可能性,前層,層
6/ 1 層化,層の例,アフィン概型の構造層の構成,局所環付き空間,アフィン概型,概型,
6/ 8 概型の例,開部分概型,閉部分概型,貼り合わせ補題,アフィン概型と環の圏の反同値,
6/15 概型の位相的性質,概型の射,概型のファイバー積の存在,
6/22 分離・固有射,アフィンならば分離,次数つき環,斉次スペクトル,射影空間は固有,
6/29 完全系列,Hom,連接層,
7/13 アーベル圏,入射分解・射影分解,導来関手,
7/20 導来関手(続き),層係数コホモロジー


LABO研究室へ戻る