第8回 2005年6月8日 Microsoft Excelを使った表計算 I

Excel(2003)の概要

Excelの起動

タスクバー→スタート(クリック)→プログラム→Microsoft Office→Microsoft Excel

表の行と列

表計算ソフトとは、表の行、列を使って情報を整理していくものです。 たて、横に連なるデータをまとめ上げ計算し、新たな情報を生み出そうとするものです。 そのために表計算の単位であるセルを理解し、セルの所属する行、列の概念を理解しなければなりません。

Wordのようなワープロソフトとは違い縦横細かく仕切られた空(から)の表が新規書類として表れます。 この1枚をワークシート と呼びます。 一番左の数字は行ラベル。一番目の行には列ラベルのアルファベットが書かれています。 各四角をセルと呼びます。現在操作の 対象となるセルを現行(アクティブ)セルといいます。あるセルをアクティブにするには そのセルをクリックします。 アクティブセルは 太線でセルが囲まれていると同時にそのセル名(アドレス)が一番上の左に 列・行で表示されています。

ワークシートは複数1つのファイルに作成できます。初期設定ではその数は3枚です。

その数は増やせたり減らせたりできます。後で述べるExcel数値処理では行、列の2次元処理のみでなく他のワークシートの データとの計算も行えるので3次元数値処理が可能となります。

データの入力

上記の例でいくと、アクティブセルアドレス表示の右側の行がデータ入力バーとなります。×と∨の入った枠があり、 現在のアクティブセルの内容(データ)が表示されています。

×は、取消ボタン、∨は入力ボタン。 データを入力するには

  1. 入力するセルの選択(そのセルをクリック)
  2. データ入力バーのテキストボックスにデータの入力
  3. 入力の承認はreturn,tab,enter,矢印キーを押すか、別の セルをクリック、あるいは ∨ボタンをクリック
  4. 入力の取消は×ボタンがワンタッチで便利です。

表作成の練習と四則演算(1)

セルの操作

  1. 書式メニュー→セルかショートカットctrl+1でセルの書式→配置タブ→セルの結合を選択、文字の配置で横位置は中央揃え
  2. セルの結合、中央揃えを1回で行う方法あり。 B1からD1を選んでおいて以下のツールボックスの1番右をクリック。

B2からD2、B4からD4も同様にセル統合する。

縦方向にセルもマージできる。A2、A3を統合させよう。

書式メニュー→セルで配置タブ →文字の配置→縦位置を中央揃えにセットする。ここまでの出来は以下のようである。

四則演算とオートフィルによる自動繰り返し計算

保存と終了

まずマイドキュメントフォルダに「my Excel」フォルダをつくりそこにExcelファイルは保存するようにしよう。 ファイルメニュー→上書き保存、名前を付けて保存、ファイル名は「rensyu」です。その後に「.xls」をExcelは自動的に補ってくれます。

課題

e3にタイトル「男女差」と入力、e5からe14まで対応する年代の男女の人口の差を計算してデータを埋めよう。f3を「男女比」として 各年代の女の人口÷男の人口を計算しよう。除算記号は/(スラッシュ)である。ちなみに乗算記号は*(アスタリスク)。

表作成練習と四則演算(2)

同じようなものだけど少し変わった視点で表作りをしましょう。四則演算や総和、オートフィルも再び練習します。多少(1)の練習と 重複するところもありますが何回も練習・確認することにより技術を磨きましょう。 以下の表を前回作ったrensyu.xlsのsheet2に入力しますが、その前にセルの表示形式を設定します。

セルの表示形式(通貨スタイル)

ここでデータ入力前にセルB3からE12までの書式を通貨とします。そのために

  1. B3からE12までドラッグ
  2. 書式→セル... あるいはctrl+1をタイプ
  3. 表示形式の分類で「通貨」を選択

それでは上のデータを入力してください。しかしデータには\5,000とあってもそのように入力せず、単に5000と入れます。excelが通貨表示に指定された セルへの入力には自動的に通貨記号、カンマを補ってくれます。入力が終わったら少し集計計算を行い、さらに 簡単な整頓をおこない表を完成させましょう。。

     
  1. a6を「アルコール分支出」とします。
  2. 4月のアルコール消費金額を求め、b6に入れます、数式処理で。
  3. 4月の支出総額を求め、b12に入れます、数式処理で。
  4. 5月のアルコール消費総額、支出総額をオートフィルで求める、それぞれc6、c12に。
  5. d1に「6月」とタイトルだけ入れる
  6. 6月のアルコール消費金額、支出総額をオートフィルで求める、それぞれd6、d12に。  
  7. e3からe10およびe12を各項目の4月から6月の総和としましょう。そういうことは意味がないけど練習ということで。  
  8. 6月の各項目に適当な数字を入れてみよう。そして総和、数式処理のセルがその入力値にしたがって変化するのを確認。

上記操作で6行目のアルコール分支出、e列目各項目月総和は練習として用意した項目、 数字に意味はないので以後データクリアしてもかまいません。

表の表示の工夫

表の表示に工夫して Excelで作った表を表計算のためのものだけでなくレポート用、プレゼント用に利用することを考えます。

課題

質問、あるいはあやまりなど見つけたら編集者まで
Special thanks to Prof. Fukunaga