今回はインターネットの概要を見ます。実践的入門とい うことで、詳しいインターネットの仕組、原理などについてはこの授業では取 り上げないことにします。この授業・教室(大学)でのメールの送受信、Web検索について 学習します。
とはいっても最低限のことは見ましょう。インターネットとは、非常に限 定されたネットワーク(たとえば首都大学・都立大学内)をつなぎあわせ、さらに広域化 したネットワークのことです。このインターネットを利用すれば、国内はもと より国外への電子メールの送受信、WWW(World Wide Web)を利用した情報の 探索(発進)、電子掲示板の閲覧、投稿などが行えます。我々の学会では、電 子メールによる論文の投稿も受理されてき ています。
ネットワークは、階層化されていて最小単位は1台のPC(パソコン)です。 次にこの教室 全体です。そして首都大学・都立大学内の構内ネットワーク(LAN)があります。 さらに大学の外には、プロバイダである(株)パワードコムのインターネット接続 サービスを利用してインターネットにつながり国内、国外 に情報経路を広げています。以下の概念図のようです。
つい数年間であっという間にまさに、はびこるように成長していったインター ネットですが、各コンピュータ間、機種、製造会社の枠をこえて浸透していっ たのは、共通の情報通信規約がしっかり確立されていったからです。その規約 はプロトコル(Protocol)といいますが、インターネットではTCP/IPというプ ロトコルをを利用します。
TCP/IPを用いてどんなサービスが受けられるかということです。
他の計算機の端末利用ができます。PC利用者は、原則として一人1台の利用 環境なので一方通行のみですが、マルチユーザ(複数利用者)環境のUNIX(ユニックス) 計算機を利用できます。当然UNIXという計算機利用環境について知っていなければ なりませんし、いずれかのUNIX計算機の利用資格を取得しなければなりません。 実はあなたたちはその利用者の一員になっています。
UNIX利用の電子メールサーバ間でインターネットを通してメールが配達されます。 メールサーバには2つの種類があります。送るときに利用するサーバ(smtp)と 受け取りに利用するサーバです(popあるいはimap)。 皆さんはUNIXに自分の私書箱を設置しておき、読み書きは自分 のPCでおこなうという形式で利用します。メールを書き送信させるとsmtpサーバが行く先のメール サーバに向かってインターネット経由でそのメールを送り出します。外からのメールもsmtpが一度 受け取り私書箱を管轄しているpop(imap)サーバにメールの管理を委ねます。以下の図がその概念です。
個々人はそれぞれのPCからpop(imap)サーバにメールが来ているかどうか問い合わせメールが着ていれば popサーバ利用の場合は各自のディスクにメールをしまうようにします。imapサーバではそのままメールは サーバ上に貯めておきます。
計算機に貯蔵されているファイルを、計算機間で転送しあうことができます。例えば WebページをPCであらかじめ作っておき、出来具合を確かめその後自分のWebページ用のサーバに ファイルを送り出す(アップロード)ことによってインターネットで自分のホームページ(あるいはその一部) が公表されます。
電子掲示板の購読、投稿ができます。現在はこの運営は多くWebサイトで行われているようです。
マルチメディア的情報公開規約にのっとた情報の購読。自分自信もその規約に のっとり情報を発進できます。詳しくはご存知の通り。詳しいことは後にワープロソフトの例文として 「WWWの仕組み」というのを取り上げますのでそのとき解説します。
電子メールソフトにはいろいろありますが、 このクラスではNetscape messengerによる電子メールアクセスを行います。 電子メールソフトにはこの教室利用ではEudoraというものもあり、利用できます。なお 現在Netscapeはヴァージョン7.1になっていますがここでは7.02に基づいて解説します。細かいところで 違いがあるかもしれません。
以下のアイコンをダブルクリック。
あるいはクイック起動バーより以下の黒丸で示されたアイコンをクリック。
起動させるとすぐにパスワードの入力を求められるので通常のこのPCにログインしたときに用いたパスワードを 入力してください。
パスワードを入力すると初めての場合以下のような画面となります。
上のウィンドウ左側の細長いサブウィンドウにメールが保存される フォルダが示されます(下図)。受信トレイに受信メールが保存されます。 ごみ箱はいらなくなって削除したメールの保管場所です(空にするまで完全に削除されない)。 そこには自分が送信しようする、あるいは送信したメールも新たな独立なトレイが作られそこに保存されます。 左の三角矢印をクリックしてみてください。
それではメッセージを送信しましょう。のアイコンをクリック。以下の画面が表れます。 テストのため自分に送信しましょう。
自分のアドレスを確認してください。自分のアドレスは以下のようになります。2つの方法で指定できます。結局は同じものです。 例としてu5123456の首都 大さん(Shuto Dai)をあげます。
形式 | 例 |
姓-名@ed.tmu.ac.jp | shuto-dai@ed.tmu.ac.jp |
あるいは | |
ユーザ名@ed.tmu.ac.jp | u5123456@ed.tmu.ac.jp |
ユーザ名@ed.tmu.ac.jpに向けて学外からメールが届くと現在メールサーバはそれをスパム(迷惑)メールと断定し破棄します。 学内からのこのあて先宛メールは破棄されません。学外からメールを無事届けてほしいと願う人は自分のメールアドレスを姓-名@ed.tmu.ac.jpと 設定させるようにしてください。
アドレス(宛先)と件名、内容を数行書いてください。以下の例では首都 大さんのアドレスは便宜的にpc-cfk@comp.metro-u.ac.jpとします。
そして送信アイコンをクリックしてください。 そうすると先のメッセージ編集画面は消えます。
次にこのメッセージを受信します。これがうまくいっていれば原理的に誰とでもメール送受信ができます。
のアイコンをクリックしてください。 メッセージが到着していると以下のような画面構成になります。
これで右側上段受信トレイウィンドウの太字で示された 新規到着メッセージをクリックしてください。初めての利用では左側のpc-cfk@comp.metro-u.ac.jpに送信済みトレイができます。
右側下段のメインウィンドウにメッセージが表れます。
下の適当なアイコンをクリックしてください。とくに返信をここでは試して見ましょう。
例えばごみ箱に入れたメッセージを受信トレイに戻したい場合など、あるいはテーマ別、あるいは送信人別にフォルダを作りメールを 振り分けたり する場合にメッセージを移動させます。基本的には上の削除の項で述べたようにドラッグして行き先フォルダにメッセージタイトルを重ねる ことによりなされます。さきほどのごみ箱に入れたメールを再び受信トレイに戻してください。
個人的なカスタマイズができます。編集→Mail&Newsgroupsアカウント設定...で左側の個人情報をクリックしてください。
名前を自分の名前に替えてください。あるいはニックネームでもいいです。英数字でも漢字でも。
署名(テキスト)ファイルをメモ帳(あるいはTeraPadあるいは秀丸)で編集し 自分のマイドキュメントフォルダに保存します。TeraPadで作成するときはファイル→漢字/改行コード指定保存…でShift-Jisで保存するよう にしてください。 送信するとき自動的に署名ファイルが挿入されます。以下のようです。
そして上のMail & Newsgroupsアカウント設定ウィンドウの「次の署名を添付」をクリックしてチェックをいれ、 署名ファイルを選んでください。それにはファイル名を指定してもいいし、選択ボタンから探し出してもいいでしょう。
そうすると新規メッセージ作成で自動的に署名ファイルの内容がメールの末尾に差し込まれます。
のアイコンをクリックしてください。以下のようなダイアログ画面が表示されます。添付すべきファイルを表示させクリックして選択してください。そして「開く」ボタンで取り込みます。
以下のように新規作成中のメール右の添付ファイルリスト欄に選択されたファイルが明示されます。 これを確認してメール本文を書き上げたら送信します。
ウィンドウ→アドレス帳と選んでください。 頻繁にメールを交換する相手のメールアドレスを その人の名前(ニックネーム)やその他の情報とともに保存させておきましょう。
ここで左の個人用アドレス帳をクリックさせる。 上のツールボックスから新しいカードを選ぶ。 そして必要事項を書き込むかコピー&ペーストする。
情報教育システムではweb閲覧(ブラウズ)に
が用意されています。初期設定ではネットスケープのホームページ(HP)は大学全体の システム(www.comp.metro-u.ac.jp)に、IEのそれは情報教育システム(www.spc.metro-u.ac.jp) になっています。初回にも解説したようにどちらにもこの大学でインターネット、PCを利用とする 場合とても重要な情報が載っています。システム設定者がこの大学での皆さんの便宜を 図ってこれらのHPをブラウザのトップページとしています。常々閲覧し全体の構成を把握しておいてください。
自分が参照したいページをブラウザ上部入力欄(アドレス)に指定します。そのアドレスはURLの形式で表示します。それは サーバのIPアドレス(名前でもIP番号でも)の前に[通信規約(http://とかftp://とかfile://)]を、 後ろにその他の付帯ファイル情報([~ユーザ名]/[ファイル名])を付け足したものです([]内は省略可能)。例えば
などさまざまな指定方法があります。2番目、3番目の指定では"/"以下を省略するとサイトのHPへ、あるいは さらに細かく入っていくと"/"の後にフォルダ名/ファイル名とどんどん情報が増えていくのを経験的に知っていると 思います。
気に入ったHPのアドレス(正確にはURL)を保存(記録)しておき再度訪問する(あるHPを開くことを訪問すると表現すると)とき 便利です。ネットスケープではプルダウンメニュの「ブックマーク」、IEでは「お気に入り」でその操作ができます。 どのブラウザでもそのHP全体の記事を保存しておきたいときファイル→(名前をつけて)保存ということもできます。マイドキュメント に入れておけばそのページが将来なくなってもあるいは改変されても保存記事そのものは残るので後で振り返るとき便利です。
すでにWebのどこかにある検索エンジンを駆使して皆さんは日常的に疑問、難問、行き先ルートや地図を Webを用いて解決しようとしているかもしれません。その検索の仕方を少し詳しく実習してみましょう。
日本の代表的な検索エンジン(その他の付加情報も使い方次第で非常に役に立つものもある)
検索の使い方に詳しく
とりわけ検索方法の解説、検索の特徴を明かした以下のページはとても参考になります。
Yahoo! Japanに代表される 検索エンジンがディレクトリー型検索エンジン。 ディレクトリー型検索エンジンでは実際に 人間の編集者がウェブサイトやウェブページ、 その説明文を記述して詳細なカテゴリー別に検索エンジンデータベースに登録する。 ユーザーが検索フォームからキーワード検索を行うと、 検索エンジンのデータベースから最適と思われるウェブサイト、 ウェブページ(もちろん全て編集者によって登録されたもののみ) を表示する。キーワード検索とは別に人的に編集されたディレクトリー別にウェブサイトを探すことができます。
ロボット型検索エンジンは、ディレクトリー型検索エンジンと違い、ソフトウェアを利用して自動的に情報データベースを構築する。 「ロボット」と言われるソフトウェアをインターネットに送り、ロボットがインターネット上のウェブサイトやウェブページの情報を収集し、検索エンジンのデータベースに登録していく。
一般に,ある単一のキーワードに関連するページを調べたいときには,ディレクトリ型が便利な場合が多く,また,複数のキーワードが全て含まれているページを検索したい場合には,全文検索型のが便利。検索エンジンによっては
全文検索とディレクトリ検索の双方を組み合わせた検索エンジンもある(Infoseek、Excite)。
「ロボット型」の検索サービスでは, 論理式を用いたより効率のよい検索を行うことができる。 複数のキーワードに対して,AND検索,OR検索,NOT検索を行うことによって,効果的な検索を行うことができる。
AND検索は,「keyword1 AND keyword2」のように入力し,2つのキーワードがともに含まれるページを見つける。検索結果を絞り込める。「keyword1 keyword2」と記すことで自動的にANDを仮定してくれる場合もある。
OR検索は,「keyword1 OR keyword2」のように入力し, 2つのキーワードのうちどちらかが含まれるページを見つける。 OR検索は,例 えば1つのものに2つ以上の名前があり,そ の両方を網羅させたい場合に使える。「日本放送協会 OR NHK」と 入力すれば,どちらかの名称を同じ団体に適用しているサイトを一度に検索できる。
NOT検索は,「keyword1 NOT keyword2」のように入力。 正式には,keyword1 AND NOT keyword2と記述すべきだが, 通常ANDは省略可。この検索式では, keyword1を含むページの中から, keyword2が含まれるページを取り除いたページを見つけ出します。NOTの替わりに-(ハイフン)を使う場合もあります。
上の例題の解答、解答を得るまでの検索過程を簡単に記述したメールを担当教員まで送ってください。教員のメール アドレスは聞き出すこと。
以下の検索を行い解を得てください。解とともに、解に至るまでの検索の過程を解説してください。課題1と同じようなものです。つまり 例えば何かと何かを検索したら、直接解には至らなかったが そこで見つけたヒント語句○○をも利用してサイド検索したら目的の情報が得られたとか。 そして最終的に情報を得たサイトのフルアドレスも記してください。またどれとどの検索エンジンを利用したかも。 さらに検索設定の変更をした場合も記述してください。すべて解答してください。 提出方法は後に示します(ワープロ学習後にワープロ課題として提出を指示する場合もあります)。