平成15年度前期 代数学B

時間割:金曜2限
教室:RK101

講義概要

 環と加群について講義する。
 環論では、環の定義、イデアル、剰余環、素イデアル、極大イデアル、整域、体などの基本的事項から始め、Noether環、単項イデアル整域(PID)、一意分解整域(UFD)などについて講義する。
 さらに、環上の加群の理論、特にPID上の有限生成加群の構造定理について学ぶ。これは有限生成Abel群の基本定理の一般化である。

テキスト

堀田良之著「代数入門 −群と加群−」(裳華房)ISBN4-7853-1402-8

参考書・教材

渡辺敬一・草場公邦共著「代数の世界」(朝倉書店)ISBN4-254-11473-7

履修上の注意

線形代数・代数学A(群論)の知識を仮定する。

試験・成績評価

試験(80%)・レポート等(20%)で評価する。
 4/11 基本的な定義(§6)
 4/18 環準同型とイデアル(§7)
 4/25 剰余環と環準同型定理(§8)
 5/ 2 A代数、可換環のイデアル(§9)
 5/ 9 続き(UFD)
 5/16 続き(中国剰余定理、Noether環)
 5/23 素元分解整域再論(§21)、Hilbertの基底定理(§25の一部)
 5/30 Noether環の準素イデアル分解、環上の加群(§10) 
 6/ 6 自由加群(§11)
 6/13 単項イデアル整域上の単因子論(§12)
 6/20 続き(有限生成Abel群の基本定理)
 6/27 例、ジョルダン標準形(§13)
 7/ 4 レポート問題を中心とした解説と復習
 7/18 分数環と局所化(§20)テンソル積(§23・§24)←未定。やっても試験には出さない
 7/25 期末試験

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