研究内容の紹介

東京発、知覚と運動のサイエンス 知覚と運動の問題に認知科学の観点からアプローチしています。反応時間、脳波、動作解析など、多様な実験を駆使しています。リハビリテーションやスポーツに関連した研究に数多く取り組んでいます。理学療法士の社会人院生を多数輩出しています。

視線行動の分析

概要

アイマークレコーダ(通称アイカメラ)を利用することで、様々な運動行動場面における視線位置を計測することができます。当研究室ではナック社製アイマークレコーダを使用しています。アイマークレコーダは、帽子に2つのカメラが取り付けられています。1つ目のカメラは、眼の動きを測定するためのカメラです。鏡を介して眼に近赤外光を照射し、その結果得られる角膜反射と瞳孔の動きを検出します。もう一つのカメラは小型CCDカメラです。実験参加者の眼の高さに設置されています。このカメラにより得られる映像が、被験者の視野を近似した映像を提供します。

視線の情報は、キャリブレーションという作業によって、CCDカメラから得られる映像の上にカーソルとして呈示されます。この映像データに基づき、視線が空間のどこに位置したかを解析します。

私たちの研究室におけるアイマークレコーダの利用法

  • 空間移動中の視線行動の解析
  • 転倒しやすい高齢者の歩行中の視線行動の解析
  • 視線の固定が求められる実験における視線位置のチェック


アイマークレコーダEMR-9


高齢者の歩行場面における使用の様子(山田実先生(筑波大学)との共同研究)