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知覚・認知の視点から運動をひも解く 樋口貴広(知覚運動制御研究室)

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#617 大学院生の修了

3月21日に,大学院修了生に対する学位記授与式が行われました。今年度は卒業式・修了式が中止となったため,最も小さな単位(ヘルスプロモーションサイエンス学域)での学位記授与式が行われました。保護者・ご家族の方にご参加いただけない形での式となり,大変心苦しく思っています。何年かしたら,「あの時は大変だったよね」と,みんなで笑って思い出したいなと思います。

樋口研からは4名の修士院生が修士(健康科学)の学位を取得しました。

  • 野口隆太郎 「リハビリ入院中の脳卒中片麻痺者における行為能力の認識誤差に関する研究:座位ファンクショナルリーチを用いた検討」
  • 井上隼「障害物Timed Up and Go Testを用いた予期的歩行調整方略の分析」
  • 梅森拓磨「特発性正常圧水頭症患者における両手の協応性運動障害の研究」
  • 小野澤貴将「野球熟練者のタイミング修正能力の解明:打撃場面を模したバーチャルリアリティ環境からの検討」

このうち,梅森拓磨氏は博士課程に進学し,引き続き研究を進めていきます。残り3名は社会人としてこれまでの経験を生かしてくれる道に進みます。

運動学習の領域では,環境や課題条件にある種の制約を加えることが”探索行動”を促し,結果的に学習が促進するという発想があります。つまり,普段通りの生活ができない状況は,見方を変えれば,普段ならば考えないような発想ややり方を模索するきっかけにつながる,という発想です。大学院で運動制御・運動学習の問題を学んだ皆さんこそ,積極的にこうした発想を取り入れ,困難を乗り切ってほしいと思います。皆様のご活躍を研究室一同応援しています。





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