セラピストにむけた情報発信



新学術領域研究(顔身体)の公開シンポジウム
「間とあいだの比較現象学」




2018年3月19日
3月13-14日に開催された,新学術領域研究(顔身体)の公開シンポジウム「間とあいだの比較現象学」にて,話題提供いたしました。新学術領域研究の詳細はこちらをご参照ください。また,シンポジウムの内容はこちらをご参照ください。

このシンポジウムは,領域研究の中の哲学班の先生方が企画されたイベントです。私は,隙間通過行動に見る歩行中の”間”の取り方」というタイトルで,60分の話題提供を行いました。

私の発表では,”間”を空間的な問題として扱いました。私の研究室で日常的に行っている隙間通過行動研究のデータに基づき,移動中に身体と環境の空間関係をどのように知覚し,行動を調節しているかという観点から話題提供をしました。

会場には外国から招へいされた研究者の方もいらっしゃいましたが,好意的に発表の内容を受け止めてくださったおかげで,良い意見交換ができました。

個人的には,河野哲也先生が14日午後の発表で紹介された,観世寿夫氏の能における”型”の解釈が非常に印象に残りました。運動支援の実践において示唆的です。

「型は覚えてなぞるようなものではなく,修練の中で無駄な動きがなくなると,結果的に型のような動きになる」

会場であった立教大学には初めてお邪魔したが,キャンパスの美しさに惚れ惚れいたしました。晴天の中,多くのシニア世代の方々がキャンパス内で絵画を楽しまれていました。大学内の学食(第一食堂)で昼食を取りましたが,おしゃれな図書館のような雰囲気であり,その環境も含めて丸ごと楽しむことができました。

このような機会を頂戴した立教大学の河野哲也先生,ならびに佐古仁志先生に心より感謝いたします。


     
     


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