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研究室入室・大学院進学をお考えのかたへ

教 授 北山和宏

連絡先:kitak[AtMark]tmu.ac.jp   [AtMark]を@にかえて下さい

 北山研究室のウェブ・ページにアクセスいただき、ありがとうございます。私たちは学内だけでなく、他大学からの大学院進学を大いに歓迎いたします。
 下記のリストのように、今まで他大学からの進学者を多数迎えており、彼ら・彼女らはいずれも大いに活躍しています。国内のみならず、中国や韓国からも大学院生を迎えています。

 他大学からの進学者 出身大学リスト:
工学院大学、福岡大学、琉球大学、芝浦工業大学(六名)、武蔵工業大学(プロ研)、青島理工大学[中国]、奈良女子大学、職業能力開発総合大学校、西安建築科技大学[中国、二名]、釜山大学校工科大学[韓国]、新潟大学、北九州市立大学、大連大学[中国]、日本女子大学(プロ研)、東京理科大学(二名)、山口大学、西南交通大学[中国]、前橋工科大学(二名)、信州大学、東京電機大学

2024年4月8日 追記; 北山の定年退職が2027年3月末になるため、大学院生の募集は2025年4月入学の方が最後になります。ご注意ください。

 以下に北山研究室の紹介を簡単にいたします。

1. 北山研究室の大方針

 1995年の兵庫県南部地震以来、建物の耐震性能向上を目指すことが社会的に大きな要請となり、同時に一般の人達でも建物の保有する構造性能を理解できるような性能規定型設計法が求められるようになってきました。2003年には宮城県北部、北海道で大きな地震が起こるとともに年末にはイラン地震による大災害が発生し、地震の恐ろしさが再び蘇りました。2011年3月の東北地方太平洋沖地震、2016年4月の熊本地震などによって多くの建物に甚大な被害を生じたことは、記憶に新しいと思います。


 われわれの研究室では鉄筋コンクリート造(RC)およびプレストレスト・コンクリート造(PC)の建物を対象として、地震による被害を防ぐこと、新たな耐震設計法を開発すること、部材や建物の性能を精度よく評価する方法を提案すること、などを目標として研究を行なっています。これらの成果はいずれも、最終的にはひとびとの幸福の増進に寄与するものと自負しています。

2. 学生諸君に望むこと

 人間が作った建物といえども、自然法則に則って挙動します。すなわち鉄筋コンクリート建物が地震を受けた際には、自然の摂理に従って抵抗したり、破壊したりするわけです。そのような物理現象を解明して鉄筋コンクリート構造をもっと理解したい、という欲求が我が研究室の活力の源泉と言ってもよいでしょう。また、鉄筋コンクリート構造は鉄とコンクリートというたった二つの材料を組み合わせただけの一見簡単そうな構成ですが、部材のせん断破壊ひとつとって見ても分からないことはたくさんあります。

 われわれの研究室では、このような鉄筋コンクリート構造およびプレストレスト・コンクリート構造の自然法則や構成原理を深く知りたい、理解したい、というひとに来てほしいと思います。やる気に満ち、知的好奇心に溢れる学生諸君の入室を期待しています。

 なお、われわれの研究室での研究の推進は、チームによる協同作業が基本となります。それゆえ、他者との協調性や約束の遵守などが求められることを付記しておきます。

 北山研究室では、先端研究に積極的に取り組むことによって考える力を養成し、問題解決能力を磨くことを基本方針としています。そのため、先端研究はやりたくない、授業だけ受けて勉強できればよい、という志向のかたは北山研究室への入室をお断りいたします。これは大変に重要なポリシー(Policy)ですので、どうかご理解ください。

3. 研究室活動

 われわれの研究室では上述の目標に向かって以下のような研究を行っています。実験および解析が主要な活動となります。

(1) RC・PC骨組あるいは部材(柱、梁や壁)を用いた実験
(2) 骨組の地震応答解析(マクロな検討)
(3) 部材の有限要素解析(ミクロな検討)
(4) 実際の地震で被災した建物の解析
(5) 既存RC建物の耐震診断および耐震補強に関する研究
(6) 日本における耐震構造発展の歴史/RC構造発展の歴史

 RCの実験は大掛かりなため、研究室メンバー全員で手伝います。チームワークの良さを磨くために、ときにはお酒を飲んだり、野球などのスポーツを共にすることも重要な行事です。また解析では、コンピュータに向かって根気よく問題をひとつずつ解決してゆくねばり強さが大切です。

 研究室では1〜2週間に一度のペースでゼミナールを開いて、メンバー全員で研究課題についての議論をします。我が研究室では卒論生といえどもひとりの研究者(の卵)として寓されます。そのため問題を把握して自発的に解決しようとする積極性が重要になります。学生諸君にとってはハードかも知れませんが、ものごとを論理的に考え、それをまとめるという作業は貴重なものです。その経験は大学院修了後の活動にも大いに役立ち、自信を与えてくれるでしょう。

 ■ 過去の卒業論文のタイトル一覧
 ■ 過去の修士論文・博士論文のタイトル一覧

4. 研究室で使用する言語

 研究室内で通常使用する言語は日本語です。そのため、研究で使用する専門用語(Technical term)などの日本語にある程度習熟していることが入室の条件となります。なお、必要に応じて英語を併用することは可能です。

5. 大学院入試について

 大学院の入試については、過去の問題が公開されていますのでそれをご覧下さい。公開は9号館7階の建築学科事務室、あるいは9号館と8号館とのあいだにある2階の都市環境学部事務室教務係で行っています。入試では建築構造学だけでなく、建築学に関する幅広い知識について問われますので、日頃からそのような勉強を心がけている方が有利です。

 また英語も大切です(英語については2010年度入試から、TOEFLまたはTOEICスコアを提出する方式に変更になりました。また2015年度入試から、英語の点数に応募要件が課されましたのでご注意下さい。スコアの有効期間については必ず募集要項を確認してください[2022年4月追記])

 「内部の学生と外部の学生とでは合格の条件に違いがあるのではないか」という質問をよくされますが、そのようなことは一切ありません。合否は入学試験の成績のみによって判断されます(当たり前ですがあえて言及しておきます)。

6. 連絡先と面談について

 大学院進学を希望される方は、下記アドレスのメールにて北山までご連絡下さい。建築学域では大学院入試の受験に当たって、指導予定教員との打ち合わせを義務づけております。そのため、一度は来校いただき、面談することが必須です。

 連絡先:kitak[AtMark]tmu.ac.jp   [AtMark]を@にかえて下さい


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