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  青木茂先生 リファイン建築 現場見学 2010年9月

 2010年09月21日(火曜日)
 参加者:青木茂、須永修通、高木次郎、北山和宏

 東京都港区三田で現在耐震補強中のRC4階建て集合住宅の現場見学に行って来ました。青木先生の事務所もそうですが、こんな都心にひとが住んでいるのかと思うほどの好立地です。物件は築42年のRC建物で、不動産としては価値がないというものだそうです。リファイン後は3戸の集合住宅となります。

 この建物は4本柱で、おまけに4階の柱は斜線制限のせいで斜めになっています。4本柱の建物を靭性抵抗型に補強するのは不安がありますので、袖壁と方立て壁とで強度抵抗型の耐震補強をしています。これらの新設壁がバランスよく入っていますので、かなり安心な感じを受けました。

中央で指差しているのは須永先生、右端は青木先生でその後ろに補強袖壁が見える。ちなみにこの物件の担当者は神本さんで、神戸・船曳医院の研究(M2・白井遼くん担当)でお世話になっている。相変わらず、青木さんがいろいろと指示すると、素早く反応して対応していた。建築の修行も大変ですね。
4階の斜め柱と袖壁補強(右側)、スパン中央に方立て壁補強が見える。
1階ではちょうど袖壁補強部分のコンクリートを打設していた。コンパネの上の開口部には、アンカー筋によるコンクリート割裂を防止するためのスパイラル筋が見える。このあと、この部分に無収縮モルタルを打設して仕上げることになる。
ちなみに施工は、大分では有名な中堅ゼネコンのさとうベネックである。わが大学の洗浄工事も請け負ったことがある。

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