活動報告

雙葉学園中学校・高等学校「数学を面白くなる講座」

担当教員:福田公子(生命)

概要

日時: 2013 年 5月30日(木) 13:00-15:00
実施場所:雙葉中学校・高等学校
参加者数:雙葉中学3年生、高校1、2年生の希望者38名
ティーチングアシスタント:物理・博士前期1年1名
             博士前期2年1名
             博士後期2年1名
   分子物質化学・博士前期2年1名

【プログラム】
(1) 発表:みんなの周りでこんなに役立っている数学
・スポーツと数
・音楽と数学
・雪の結晶の数学
(2) グループディスカッション:数学の問題を解く本当の意味
                 三角形の内角の和は何故180°なのか。
(3) 大学院生の研究紹介と数学へのアドバイス
(4) アンケート記入
(5) おすすめ数学本の紹介のチラシを配布

事前準備

4月からチームを結成し、数学と社会とのつながりを感じられるようなアイデアを出し合いあったところ、とても個性的なアイデアが多く出され、その内容を発表用にまとめました。発表する内容がまとまってきたところで、一方的に話をする講演形式ではなく、質問をしたり、受けたりする形式で発表をする練習を綿密に行いました。また、雙葉中学校・高等学校の教員との事前打ち合わせで「数学を使って面白い所だけでなく、数学自身の面白さを伝えて欲しい」という依頼を受け、(2)グループディスカッションでは「ユークリッドの公理」の話題を準備し、その問題をグループで解いてゆくやり方で行いました。

講座の様子と感想

参加生徒は、中学生と高校生が半分ずつで、理系志望が2/3ほどいました。数学が非常に好きな人は少なかったのですが、講座を受けた多くの生徒が「数学が面白くなった」と答えていました。自由記述のコメント欄には、「数学が身近になった」、「普段習っていることが社会で役に立っていることを知った」、「授業で使って当たり前だと思っていたことの奥にこんな深いものがあった」という驚きの声が多く書かれていました。一方、「グループディスカッションの盛り上がりが少なかった」と感じた生徒もいました。

講座では、最初にティーチングアシスタントの大学院生を紹介した後、ティーチングアシスタントによる発表と生徒を含めたディスカッションを行いました。発表では、雙葉中学校・高等学校の乗りが良いこともあって、練習以上にうまくできていました。グループディスカッションでは、学年の差が出てしまい、高校生ではある程度の議論ができましたが、中学生では「三角形の内角の和が180°である」ことが出てこないグループもあり、苦しかったようです。 

予定外のティーチングアシスタント1名の欠席によって、ティーチングアシスタント不足になり、1人で約10名の生徒と議論をしなければならなくなったことも、グループディスカッションを難しくさせていました。さらに、時間が押してしまい、(3) 大学院生の研究紹介と、数学へのアドバイスの時間は5-10分程度しか行うことができませんでした。

中学生のグループディスカッションでは、生徒5名に対してティーチングアシスタント1名が対応する位の方が円滑に進みそうです。

PAGE TOP

サイトポリシー © 2015-2018 首都大学東京 理工学研究科 男女共同参画ワーキンググループ